"Tu as l'air triste..." ― 2011/02/02 00:27:32
ベン=アリは23年、ムバラクは30年も権力の座にいた。そりゃ、とっくにご退場願って当然だったが。
「ようそんな長いこと、いられるもんやな」
「大統領の権力が大きすぎるねん、たぶん」
「選挙、しゃはらへんの?」
「しても票の操作してたかもしれんやろ」
「そんなん、いつも勝てるやん、意味ないやん」
「独裁政権ていうのはそういうもんさ。日本もついこないだまで自民党の独裁政権が50年続いてたんやで」
「総理大臣は変わってたやん、それもいっぱい。しょっちゅう」
「総理大臣って自民党総裁やろ。そんなん町内会長と一緒で回り持ちやん。ほんでなんにも権限ないやん」
「権限ないし、独裁者違うやん」
「日本の総理大臣は全然独裁者と違うよ。アンタとこの学級委員のほうがまだ権限あんのちゃう? 独裁者なんは党やねん。一党独裁やってん。ま、ある意味中国共産党と似たり寄ったり」
「民主党になったっていうのは凄いこと?」
「そんなふうにゆーてるけど、民主党なんかその生い立ち、自民党の甥っ子みたいなもんやって実は一目瞭然なんやけど、なんで誰もそういうことを言わへんかったんかなー」
「てことはたいして変わってへん、民主党になっても?」
「変わってへんやん。なんかどんくさいの、一緒やん。後先考えんと無理矢理通したらあとは野となれ、みたいなとこ、一緒やん。首相がいちばん頼りない人材ぽいってとこも一緒」
「ふーん」
「チュニジアやエジプトでああいうことになっているのは、国家元首が好き放題してきて、逆らうようなこと言うと粛正されそうやったからみんな黙らされてきたところ、不況とかいろいろ合わさって我慢できなくなったってとこやろ」
「日本も不況やけど」
「日本は言いたい放題言えるやん。ああいう国では新聞やテレビも大統領の顔色見るし、大統領検閲あるし。不況ってゆーても経済力ある日本の不況なんて世界から見たらままごとやし」
「チュニジアのんは、なんでジャスミン革命っていうの?」
「国の花なんかな? 名産品なんかな?」
「沖縄でジャスミン茶買うてきたやん。さんぴん茶っていうけど」
「暖かいとこで咲くんやな、きっと。チュニジア、行きたいなあ」
報道にRévolution de jasminという語が出始めて、暴動の映像にはそぐわないなあと思いつつ、私は少女の頃によく聴いたイルカの「君は悲しみの」という歌を思い出していた。……僕はいつも疲れてた/そんな時熱いジャスミン茶の湯気の/なかに僕をそっと眠らせてくれた/君は安らぎの人……ジャスミンの香りはとても東洋的だと、私は勝手に思っている。チュニジアでの「革命」にこの名がつくことに覚える違和感は、そこにも理由がある。しかし、「君は悲しみの」を歌っていると、なんだか、もしかしてこれってぴったりやん、と思うのだ。
僕は僕のことしか見えなかった
君が泣いてるなんて知らなかった
君は僕のために生きてくれた優しい人
君は悲しみの
君は悲しみの
君は悲しみの
安らぎの人
「僕」はベン=アリで、「君」は国民……違うか(笑)。
2番では、「僕」はふらっと家出して、いきなりまた「君」のところへ戻る。ベン=アリ、戻る?(笑)そりゃ、ないよ……でもあるかもね。
ジャスミン茶飲んで、寝よ。
Dis, est-ce que les cerisiers sont en fleurs? ― 2011/02/03 00:21:46
ウチの子は泣き虫なので、受験も終わっていよいよ本格的にカウントダウンとなったら「たぶん、毎日泣くと思う」だそうだ(笑)。
ワンフレーズごとに泣かそ泣かそという意図見え見えの作為的な歌だと思うのだが、ま、こんなのにジーンときて号泣する頃があってもよしとせにゃしゃあないなあ。
あと1曲は「旅立ちの日に」だそうだ。最近、作曲者の小嶋登氏の訃報を目にしたが、全国各地の小中学校で歌われるようになって、小嶋校長先生も嬉しかっただろうね。
でもさ。
「蛍の光」や「仰げば尊し」はどこいったんだ?
……なんてぼやくのがオババになった証拠。
産んだ子が大人になりつつある証拠。ああもう。やれやれ。
Tien, ma petite chérie, tu aimes beaucoup du poisson comme ça? ― 2011/02/04 00:18:54
節分にはいつもイワシをいただく。シンプルに焼き魚で。その仕度のときからウチの愛猫はにおいを嗅ぎつけ、母の側から離れなかったらしい。私も娘も帰宅が10時頃なので、イワシはその時刻になってやっと食卓に上ったが、待ってましたとばかりに猫さまもワンジャンプでテーブルにスタンバイ。定刻に与えられるドライフード以外の食べ物にはけっしてありつけないのに、おいしそうな匂いがするや果敢に追跡するウチの猫さま。しょっちゅう焼き魚が食卓に並ぶ我が家、そのたびに、鯖にしろ鮭にしろ、鼻をひくつかせて寄ってきて離れないのは同じだが、今日は執拗さが違った(笑)。なぜだろう、猫さまにとってイワシは格別の御馳走なのか? もともと猫の始祖は砂漠の生き物だったというが、ほんとうなのかな。砂漠の生き物に魚を好むDNAが受け継がれるだろうか。それに、ウチの猫さまに与えているダイエットフードも療法食もチキン味である。両方とも大好きで、いつも食餌はぺろりと平らげるが、焼き魚の日はもううろうろにゃーにゃーと台所から立ち去らず人にまとわりつきっぱなしで落ち着かない。どこの猫もこんなに魚が好きなのかな? いつも、ちょっかい出すと嫌がって離れるくせに、今日は私の皿の横に座って私の手と箸と口元に鼻をすり寄せて「アンタ何食べてんのよ、アタシにもよこしなさいよ」といわんばかりである。ダメよアンタにはドクターストップかかってんだからね。だけど甘い甘い飼い主の私は、愛猫の可愛さに負けて、焼けてカリカリのイワシのしっぽをちぎってそのかけらを与えてしまった。嬉しそうにひくひく言いながら顔じゅう動かして食べる猫さま。ああ、なんて可愛いのだろう。こんな時、ふと、ああこの世にこの子以上に可愛い存在があるだろうか、などと自分の立場と娘の存在を忘れて本気でつぶやく(心の中で)。
そうはゆーてても、例の恵方巻きを食べ終え、食卓からイワシも消え、台所もきれいに片付くと、もう私たちにも何にも用のない猫さまは、ひとしきり食後のエクササイズで走り回ったのち、戸棚の上の寝床に就かれるのである。Ma petite chérie、おやすみ。
♪Au clair de la lune mon ami pierrot... ― 2011/02/12 00:07:02
木曜にすべり止め(とは名ばかりだが)の私学入試が行われた。結果通知は今日(土曜)の午後、郵送されてくる。そわそわどきどきぶるぶる……なんてことは全然なく、我がプリンセスは早くもピエロの演技のことで頭がいっぱいである。あのー……火曜日第1志望受験なんですけど……。「だいじょぶだいじょぶ」。たしかにいまさらジタバタしてもしかたないのだ。第1志望校の、娘が受けるコースは倍率8.5倍だそうだ。前にバクチみたいなもん、と書いたが、もはや宝くじである。ハズレを引く確率のほうが圧倒的に高いのである。我が家はとことんクジ運は悪い。たった一度だけ、ツキをください、神様!と祈りたくなるのもわかってくださるだろう、みなさん。本人よりも私のほうがよほど落ち着かないのである。
バレエを習い始めてから昔も今も、ダイニングキッチンの床のわずかな空きスペースでステップを踏んで、手を、足を挙げるのは相変わらずだ。今はもう鴨居にぶつかるし神棚は蹴り上げるしでバチアタリにもほどがあるが、蹴り上げるたび神棚に柏手打ってごめんなさいよなんて言っている(笑)我がプリンセスはたいへん可愛いのである。息抜きと称してしこたま踊っては、息抜きと称して練習問題を一つ二つやるという彼女のペースは今日も相変わらずである。ピエロは道化だ。辛くても苦しくても悲しくてもおどけてみせて、座を笑わせなくてはならないのだ。早く自分が笑いたいよな、ピエロ。
Bravissimo!!!! ― 2011/02/21 15:39:12
でかしたぞさなぎー!!!
やっほーやっほーやっほー
応援してくださったみなさま、ありがとうございました。皆さんの声援をパワーに変えることができました。
心配してくださったみなさま、ほんとうにごめんなさい。やっとご安心いただけます。
私も安堵しましたー……ほっ
ったく仕事どころじゃないんだけど、いまから打ち合わせにクライアント訪問です。~~でもお~~~なんか飛び跳ねちゃうなあ~~~るんるんるん
ほんとによかったよお
ほんとにみなさま、ありがとうございました!!!