Marron, le fruit du marronnier2011/10/31 18:09:30

取材のために歩いた山間の遊歩道で見つけた栗。

山の中を歩いても、私にはどの木が何の木かなんて、てんでわからない。こうして実が落ちていると、あれと見上げる。見上げた先に、同じような実が生っていて、初めてその木がそれとわかる。わかるが、わかるのはそのときだけだ。その山や森を離れたらもう忘れる。通勤路に見事な石榴を実らせるお宅がある。立派な枝が道にせり出し、暑い夏にいよいよ葉を茂らせて陰をつくる。だんだんとついた実が大きくなり色づいていくはずなのだが、毎日通るくせに気づかない。やがて急にキュンと肌寒くなったある朝、真っ赤な石榴がはじけてその果肉を恥じらいもなく露わにして初めて、あ、これ、石榴だったんだそういえば、と思い出すのである。

ぜんぜん更新しないブログに足を運んでくださる紳士淑女に深く感謝申し上げる。チョー忙しいの、あと2週間くらいで終わるしチョイ待っててたもれ。