Excusez-moi, c'est aujourd'hui!2011/11/11 06:20:54

おととい届いていたチェチェンニュースから。
「人間の鎖」アクション、今日です。
**************************************************************

チェチェンニュース #375
脱原発! 経産省キャンドル包囲「人間の鎖」アクション ほか
2011年11月9日 水曜日 午後10:04
From: チェチェンニュース編集室


チェチェンニュース #375

11月11日に、原発を廃止するために、経産省を包囲する「人間の鎖」アクションがあります。今、霞ヶ関の経産省の前には原発に反対する人々のテントがあり、60日も座り込みが続いているのですが、毎日のように、警察と、一部の右派勢力が結託した嫌がらせに遭っています。( http://tinyurl.com/7zxzq3o )
警察としては、どうしても11日の「人間の鎖」の前に、テントを排除したい。でないと、テントと人間の鎖に参加した人々が、互いに励ましあい、お互いを強めてしまうからでしょう。そのために、右翼と組んでまで攻撃をしています。
11日までの間に、テントに行ける人は、短時間でも訪れてみてください。わたしも11日は、何をおいても人間の鎖に参加するつもりでいます。くわしいことは、こちらをご覧ください。 http://2011shinsai.info/node/947
権力と人々のせめぎあいは、遠いロシアの出来事だけではありません。
ぜひご参加ください。(大富)

● 11/11
「たそがれの経産省 キャンドル包囲「人間の鎖」アクション」(霞ヶ関, 経産省前)
http://2011shinsai.info/node/947

● 11/12
「もっと知りたい台湾 現地在住作家の語る台湾事情」(市ヶ谷, 法政大学)
http://www.hoseichiri.com/2011/2011reikai.pdf

● 11/12
「大逆事件研究の第一人者・山泉進氏による特別講演会 
大逆事件100 年後の世界 真実は明らかになったのか」(吉祥寺,武蔵野公会堂)
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20111101/1320205443

● 11/19
「3.11 今こそMinamata Now!」(池上,池上實相寺)
http://www.cocopb.com/MinamataNow/

● 11/19
「フェアトレードという連帯の形─互いのエンパワーメント」(トーク:早尾貴紀/皆川万葉)(淡路町,PARC)
http://d.hatena.ne.jp/al-ghad/#1320462914

● 11/25
アジア記者クラブ:設立19周年記念定例会
「若いジャーナリストと次世代にいま伝えたいこと」
大田昌秀さん(元沖縄県知事)(お茶の水,明治大学)
http://apc.cup.com/

● 12/9
「李政美コンサートin大田Vol.4 -ありがとういのち-」(下丸子,大田区民プラザ)
http://leejeongmi.com/2011leejeongmi_c.jpg

● 12/17
「「終焉に向かう原子力」第13回 福島第一原発はどうなっているのか 放射能汚染はどこまで拡大するのか すべての原発を即時停止させよう」(後楽園,春日, 文京区民センター)
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20111027/1319689427


パレスチナを中心にイベントをお知らせするアル・ガドもおすすめします。
http://d.hatena.ne.jp/al-ghad/


以上です。

C'est beau, l'histoire des ados...!2011/11/11 20:12:31


『ライム』
長崎夏海 著
雲母書房(2006年)


学校側からいわゆる「不良」のレッテルを貼られている中学生たちの物語。
長崎夏海という作家を、不勉強でまったく知らなかったのだが、思春期の少女たちの心模様を、キリキリと錐が鈍く光るように描く作家は他に類を見ないという評判である。へえ、そうなんだ。
思春期特有の危うい友人関係や壊れやすい脆い意志、鋭利な刃物に喩えるには軽すぎて、砕けたポテトチップスなどというと叱られるくらいには強い精神性。個人差はあるが小6あたりから高1までは、ひとつ間違うと、積木くずしじゃないけど崩れるジェンガのように、その心は壊れてしまう。もう子どもじゃないから崩れた破片による衝撃も馬鹿にならないほど大きくて修復にも時間がかかる。
幸か不幸かウチの娘は「積木くずし」にも「スケ番デカ」にも「シド&ナンシー」にもならなかったが(これからなるかもしれないけど。恐)、本書のような思春期ストーリーを読むと、母親(つまり私)の態度次第で彼女の青春はいかようにも翻弄されたに違いないと思わずにいられないのである。

日向舞は中学3年生。母と姉と3人暮らし。父は月イチで帰ってくる、というか顔を出す。小学校教師をしている父は同僚の英語教師を愛人にしてそのまま家を出てしまったのである。彼らの勤務地は舞と姉が通う小学校だったから、針の筵に座らされたと、姉は父と愛人に対する憎しみを隠さない。だが舞は、実はピンと来ていない。出ていってしまってすっかりよその人になってしまった父より、一緒に暮らす母が疎ましい。


中学に入学し、新しいクラスで自己紹介するときに、舞は自分の名前をいえなかった。
「好きなものは、ライム。以上」
それしか言わなかったから舞のあだ名はその日からライムになった。
名前をいえなかったわけは、小学校5年のときに一緒に飼育当番をした女児の冷たく鋭いひと言のせいだった。あたしがきらいなのはひゅうがまい。そんなふうに言われたのは後にも先にもこのときだけだった。そしてそんなふうに言い捨てて、彼女はそれきり不登校になった。
あたしがきらいなのはひゅうがまい。それを言った当の本人と、ペットショップで再会する。そんなことを言ったくせに、彼女はとても朗らかに、懐かしそうに舞に声をかけ、今度一緒に遊ぼうと提案するのである。彼女は学校に通っている様子がない。遊び場所は「ストリート」だ。こってりメイクが目立つ彼女をストリート常連の少年たちがナンパするが、体よくかわして追い払うのもすでに堂に入っている。ストリートにたむろする若者たちは、別の世界の人間のようだが近しくも感じる。

舞の両親はようやく離婚することを決めたようである。
イケメンで知的、体格も日本人離れしたどこから見ても誰が見てもいい男である父を、自分は素直に素敵だカッコいいと感じ、とても愛していたのだと悟る舞。

高校になんて行けなくてもいいと思わなくもなかったが、大学進学を断念した姉の涙を思い出し、なんとか入れそうな商業高校に的を絞るライム。友達の周も、とんがってたくせに、ちゃんとしなきゃな、なんていって公立目指して勉強している。泉は、受験失敗したら料理人にでもなるよ、というからライムは、そんなの料理人に失礼だろと怒る。泉はやればできるんだよ、いつだってちゃんとやってきたじゃないか。ライムの言葉に泉は、久しぶりだなライムの説教、といって笑う。

ライムというあだ名がいやだったわけではない。
しかし高校に進学したら、自己紹介のときにきちんと名乗ろう、そして日向舞に戻るんだ。そんなことを思う主人公である。

長崎夏海はキャリアのある児童文学作家である。ほのぼのとした絵本の秀作が多いようだ。プロフィールを見ると50代を迎えておられる。なぜに優れた作家というものはこのようにいくつになっても若々しい筆致を保てるのだろう。
瑞々しい10代の感情の起伏を、今現在の言葉に載せ今現在の空気のなかに描いてみせるその力量に舌を巻く。
『ライム』の12年程前には『夏の鼓動』という、同じく高校受験を前にした少年少女群像を描いた作品があるそうだ。そちらも読んでみたい。

10月18日アボカドどんぶり

前にお弁当の写真をのっけたら、コマンタさんがおいしそう!とコメントをくれたので以来調子に乗って、余裕のあるときにお弁当を撮影するという癖がついた。といったが余裕のない場合がほとんどなので(「お母さん、ウチもう行くよぉお弁当まだぁ???早よしてえー」「はいはいはいはいはいはいはい」)毎日撮れてるわけではないが、それでもちょっくらたまってきたので古いものから順に披露することにする。

Si cela vous interesse...2011/11/12 07:58:08

昨日、受け取ったメールを転載する。midiのメアド以外原文ママ
*****************************************************
差出人: avaaz@avaaz.org
件名: 福島の子供たちをすくおう--プレッシャーが高まっています
日時: 2011年11月11日 9:32:01:JST
宛先: midi@xxxx

私達の嘆願書は非常に成功しています。ー48時間で100,000人以上の署名! 150,000人を目指そう!ーこの嘆願書を拡散してください。

日本在住の皆様へ

福島の勇気あるお母さん達が、自分の子供達を避難させる為に抗議行動を始めました。しかし 、日本政府はこれらの人々の避難に対して何らの援助も行っていません。福島の子供達を守る為に、大規模な国民の抗議が総理大臣を説得できる唯一の手段です。二日後に日本政府はこの問題について緊急会議を開催します。福島の子供たちを救おう!

今現在、福島市とその付近では、数千人の地元住民が、高レベル汚染地区に閉じ込められています。黒い雨が空から降り、地元の農作物は汚染され、津波によって住む場所をなくした家族やその子供達は避難することもできません。それでも政府は彼らを助けることを拒んでいます。

そこで福島の女性たちが動きだしました。日本中から数百人のサポーターが集まり福島の子供たちが避難するための支援を野田総理大臣に求めるため、東京の経済産業省前に座り込み、訴えています。私たちも彼女達と供に訴えることができます。

これは事実上、彼らの命をかけた行動です。放射能汚染の真只中にいる子供達には、時間がありません。 プレッシャーを感じ始め、日本政府は48時間後に緊急会議を開催する予定です。福島の母と子供たちをサポートしよう!トしよう!下記の緊急署名嘆願書に署名の上、このEメールを拡散してください。嘆願書は、会議前に、首相官邸に直接届けます。

http://www.avaaz.org/jp/save_the_fukushima_children_1/?vl

我が国は今、選択すべき時にある。家族の価値観を大切にし、全ての子供たちの未来のために国家を再建していくか、困難に直面する人々に対して、このまま見て見ぬ振りを続け見捨てるか。福島に住む家族には一刻の猶予もない。日々大量の放射能を浴び、深刻な健康被害のリスクを高めている。

長期的な放射線被曝は、今日の子供たちだけでなく、その子供たちの子供たちまで、何世代にもわたって悲惨な影響をもたらす。チェルノブイリの事故後、旧ソ連は現在日本で問題となっている地域よりもはるかに低い放射能汚染地区の住人も避難させた。放射能で汚染された地域に取り残された福島市の子供たちは、自主避難に対する政府の援助無しに、この健康を脅かす深刻な状況から抜け出すことはできない。それにもかかわらず、日本政府は汚染レベルが、25年前のチェルノブイリ事故後に旧ソビエト政府が強制避難地区に設定した基準の4倍に達するまで、避難地区の対象としない。

何万もの日本人が力を合わせてこの状況に警報を鳴らせば、情勢を変え多くの家族に希望をもたらすことができる。日本の皆で共に抗議の声を上げ、野田総理大臣に国の信用に関わる問題であることを示し、立ち上がって人々の命を救うよう説得しよう。 緊急会議は二日後に開催されます-- 今すぐ嘆願書にあなたの署名を!ご家族やお友人にこのメールを転送してください。

http://www.avaaz.org/jp/save_the_fukushima_children_1/?vl

3月11日、大地震に見舞われた日本は、今もまだその破壊の規模を受け入れようとしている。しかしこの荒廃の中に、国家再建のチャンスがある。私たちの国は今までにないほど団結し、日本のすべての人々のために、よりよい国にしていこうと行動し始めている。今こそ日本の子供たちとその子供たちの子供たちのために、健全な未来の土台を作っていこう。

希望を込めて
Luis, Dalia, Iain, Kya その他Avaazチーム一同より

詳細情報:

女性達の反核デモ。
http://www.nipponnews.net/news/womens-anti-nuke-demonstration

フェースブックページ 福島女性たちの座り込み。
http://ja-jp.facebook.com/notes/namida-project/fukushima-womens-sit-in/214560515280077

特集ワイド:女たちの脱原発 座り込み集会ルポ (毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111102dde012040025000c.html

全国女たちの座り込み! (市民社会フォーラム)
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=11124

--------------------------------

AVAAZについて
Avaaz.orgは世界の人々の声や価値観が政策決定に反映されるよう世界規模でキャンペーンを行う非営利団体です(Avaazは様々な言語で「声」を意味します)。Avaazは政府や企業から一切資金援助を受けず、ロンドン、リオデジャネイロ、ニューヨーク、パリ、ワシントンDC、そしてジュネーブを拠点とするスタッフにより運営されています。 +1 888 922 8229

貴方は、midi@xxxxxxxx.jp を使い、2011-11-09に"福島の子供たちを救うために24時間" に署名いただいたので、このメールを送信させていただきました。Avaazからのメールを確実に受信するためにavaaz [@]t avaaz.orgをご自分のアドレス帳に登録してください。メールアドレス、言語設定など各種設定の変更は https://secure.avaaz.org/act/index.php?r=profile&user=391925025e581e41c3136d1c19e43843&lang=jp, でおこなえます。

Avaaz.org 857 Broadway, 3rd floor, New York, NY 10003 U.S.A. Avaaz.orgはニューヨーク、ワシントンDC、ロンドン、リオデジャネイロを拠点に世界中で活動しています。

Si cela vous interesse...(suite)2011/11/12 08:48:27

左側のサイドメニューにリンクを貼っている「ざまあみやがれい」からさまざまなブログを覗くのが震災以後の慣わし(気晴らし)。今後目についたものがあったら抜き書きしようと思います。
****************************

机の上の空 大沼安史の個人新聞
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/11/post-8135.html

2011-11-12

〔みえない雲・警報〕 スイス気象台によると、本日(12日 土曜日)は地上10m(赤色表示)のドーナツ状の気団が午前中、関東東部に広がり、午後から夜にかけて東京方面を襲う。

 → http://www.meteocentrale.ch/en/weather/weather-extra/weather-in-japan/weather-extra-japan-zoom.html

Posted by 大沼安史 at 07:55 午前
**************************************

みんな楽しくHappy♡がいい♪
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1105.html

TPP!TPP!!と騒いでいる間に・・・四電伊方原発「条件が整った」

野田総理のTPPに関する記者会見が一日延びた
その間に四国電力伊方原発の再稼働に向けた動きがあります。

今までに稼働した泊と玄海とは違い、ストレステストを通過した原発です。
ここが動いてしまったら、なし崩し的に全ての原発が稼働されそうです。
大変だー!!

ーーーーーーーーーーーー
四電、伊方原発の安全評価提出へ 週明けにも
2011年11月11日(金) 東奥日報
 
四国電力は11日、定期検査で停止中の伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働に必要な「安全評価」の1次評価結果を、週明けにも経済産業省原子力安全・保安院に提出することを決めた。
安全評価提出は、10月の関西電力大飯3号機(福井県)に次ぎ2番目となる。
保安院は、電力会社が提出する安全評価に関する初の専門家会合を週明けに公開で開催、実質的な評価作業を始める。
(共同通信社)

四国電も耐性評価可能に=報告書記載ミス、確認完了-保安院
時事ドットコム (2011/11/11-19:08)

原発の緊急安全対策などの報告書に記載ミスが見つかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は11日、四国電力が提出した再点検結果を妥当と判断した。 
保安院は、各電力会社が進めている原発再稼働に向けたストレステスト(耐性評価)について、記載ミスなどの再点検が終わらない限り受理しない方針を示しているが、四国電は条件が整った。
同社は、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の耐性評価を進めており、近く保安院に提出するとみられる。
*************************************

……困ったねえ。

Il fait splendide aujourd'hui! Bienvenu à notre quartier!2011/11/13 14:08:56

とてもよい天気!
今日はマイ母の誕生日であるので夜は弟一家と鍋を囲む予定であるが、それとはまったく関係なく、私たちの界隈では「おいでやす染めのまち/のれんスタンプラリー」というイベントが行われている。この催しが始まってそろそろ10年くらいになるんじゃないだろうか。ん? そんなにはならないか。当初は年に2回、春分と秋分に実施するのが基本だったが、現在はイレギュラーにときどきある。だから今は年に4〜5回行っているのではないだろうか。世話役のみなさんお疲れさんどす。
何をするかというと。私のまちは染めのまちなので、それを地域に住む子どもたちやその親たち(ニューカマーも多いので)によく知ってもらい、京都の伝統工芸、職人技に触れていただこうという意図で、スタンプラリーと併せて工房公開や体験教室などもある。
長い長い油小路通と、交差する三条通のいくつかの家(店)が玄関先にのれんを下げる。それは実行委から預かったのれんで、その家や職種とは直接関係がない。
のれんは古来染め織り業界で用いてきた伝統色に染め、その色名が染め抜かれている。
ウチの近所だけ、撮影してきたよ。


ああ、色名もちゃんと見てくればよかった。上のは「黄丹」と見えるけど……。


「みずいろ」とか「きみどり」ではないのよ(笑)



あれ、横向いちゃった。タイムピンクもどきも、案内役で登場(笑)
で、下の写真が我が家の玄関先です。茄子紺ののれんは、実際にはもっと紫がかってます。お天気よすぎて、のれんの色の写りかたが綺麗すぎる。


では、よい日曜日を。

Moi, j'adore ces deux mecs !2011/11/14 18:29:21

前におさかさんにクソミソにいわれた小出さんと武田さんだけど、私としてはその主義主張の方法などは措いても人物キャラが好きなのでずっと追いかけている。とくに小出さんに関しては、前から著作は知ってたくせになぜもっと真面目に本気で読み込んでこなかったのだろうと反省しきりだ。チェルノブイリ以後も関連文献は追いかけてきたくせに、小出さんの鳴らす警鐘を、わかったふりして耳に蓋して聴いていなかった。これ、同時代人全員の大きな責任だと思う。

今更ですが小出さんの発言をまとめている場所はここ。

■小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/


武田のおっちゃんは時に脅迫めいた文体になるのが面白い。次々出版してるけど、明晰なわりには雑だから、きっと編集者泣かせじゃないかなと想像する(笑)。

■武田邦彦(中部大学)
http://takedanet.com/

全国の校長先生・・・これをどう思われますか?

(前略)
日本人を被曝から守る法律がいくつもあり(たとえば原子力なら原子炉等規制法、放射線なら電離放射線障害防止規則など)、それはいずれも1年1ミリと被曝限度が決まっていることをご存じと思います。

事故の直後は、あるいはご存じなかったかと思いますが、事故から8ヶ月経ちましたから、ご存じと思います。そしてこの1年1ミリが「内部被曝と外部被曝を足した1年間すべての時間の合計」であり、その中で児童生徒に及ぼす学校の影響が大きいこともご存じと思います。

問題は「ダブルスタンダード」であることです。たとえば文科省は1年20ミリと言っていますが、これは「暫定」がついています。また給食などに使う食材はセシウムだけで1年5ミリですから、常識的には1年10ミリです。従って、児童生徒は学校にいて給食を食べると1年30ミリになり、そのうち、1日の3分の1を学校にいるとすると、1年10ミリを浴びます。

1年10ミリとは1年に胸のレントゲン200回分です。

(中略)

関東、東北の学校の校長先生の動きを見ますと、いずれも「1年30ミリの暫定基準の方を採用する」というお考えのようですが、ダブルスタンダードの時代に児童生徒の健康を預かる校長先生がなぜ、被曝量の多い方の基準を採用されているのでしょうか?

日本には「法律や電力が定めている1年1ミリでなくても良い」という学者などが存在することは確かですが、もともと学校は児童生徒に「法律や学校の規則を守るように」と呼びかけて、教育をしているのではないでしょうか? 学校で1年1ミリを守ることはできますし、できなければ疎開をさせなければなりません。

ある学者が「酔っぱらい運転でも年間200人しか犠牲にならない。だからお酒を飲んで運転しても良い」と言ったら、校長先生は法律や規則を無視してそのように教育するのでしょうか?

(中略)

日本の子供はお母さんの宝であるとともに、日本人全体の宝です。家庭ではお母さんが必死に子供を守っておられる重要な役割を負っておられるのですから、学校では校長先生が身を賭して児童生徒を被曝から守り、あわせて「遵法精神」を子供たちに教育してください。

(中略)

ある講演会で「給食を担当しているのですが、保護者から心配だと言われます。そうかといってベクレルを測定する訳にもいかず、困っています」という質問がありましたので、「保護者のかたのご心配はまともです。測れないなら給食を出さないでください」と答えました。

セシウム137の経口致死量は青酸カリの1000倍以上です。つまり毒物が入っている可能性のある食材を給食に出す、その理由は毒物でも何でも給食を出すのが使命だからという間違った認識ではないでしょうか。わたしは「とにかく給食を出すのが私の役割」と思い詰めているような感じがしました。

また給食を心配する子供にいろいろな形で教育者がいじめを行っているようですが、むしろ子供たちが給食を心配している子供(親)をいじめることはいけない、人は自分で自分が食べるものを選ぶ権利がある、理由があれば給食を食べないことはもちろんかまわないと教育していただきたいと思います。

(平成23年11月14日(月))
武田邦彦

*******************************


よっぱさんのブログつながりで、たしか「瓦礫マラソン」なんていう非常識な企画が持ち上がって頓挫した経緯を知ったことがある。いくらなんでもそれはないでしょ、と多くの人が考えたのだけれど、それは、地震と津波の傷痕なまなましい中を「スポーツとして健康的に走る」イベントを開催する意味があるのかという、どちらかというと人々の良心とか精神の在りかたとか気分のよしあしとか、そうしたことで取り沙汰されたと記憶している(もちろん安全保障の面でも)。

そういうことで中止になるくらいなのだから、ましてや健康を害するかもしれない、体内に致命的なダメージを受けるかもしれない、そんな環境においては「健康的な」イベントなんてありえないから、わたしは東日本女子駅伝の福島開催なんて絶対中止だと思っていた。当たり前のように中止されるか会場(コース)変更がなされるだろうと、真面目に考えていた。「東日本」にこだわるなら線量の低いどこか別の都市で実施すればいいし、こだわらないなら京都とか広島とか駅伝経験都市に申し入れればいいやん。というようなことを娘とも話していたのだが、迂闊にも私たちはついプロ野球の日本シリーズとかフィギュアスケートに気をとられていたために、夜になってから知ったのであった。
「東日本女子駅伝は福島県で実施された」のである。しかも選手に「後年何か問題が起こっても主催者の責任は問いません」(←文言は正確じゃないと思いますが許されて)と記した誓約書にサインまでさせて。福島県陸協はじめ主催者。君たち。それ、ひどすぎるよ。「人殺し」と呼ばれても文句言えないよ。放射能汚染からいちばん遠ざけないといけない、将来子どもを生む可能性のある少女たちが、屈指の高線量地域をめいっぱい呼吸しながら走ったんだ。なんのためなん? なんで彼女たちは、将来の我が身よりも、福島復興のシンボルや放射能なんか怖くないキャンペーンの片棒担ぎの真似事を選んだん? いったいなんて言って大人たちは、彼女たちを言いくるめたのだろう? 
娘やその仲間を見ているとよくわかるが、陸上競技に夢中になる中高生は、ただ走るのが好きで走っているというだけだ。走るのが気持ちいいのである。「期待に応えたい」とか「力を出し切ってチームに貢献」とか、お題目並べたようなコメントをすらすら出す選手もいるが、そういうのは「定型文」として顧問の教師やコーチから刷り込まれているだけで、「走りたい気持ち」とは関係ない。
ちゃんと正確な情報を与えてやって、ちょっと冷静になって考えさせれば、「もし走ったら取り返しがつかなくなるかも、少なくともそういう目に見えない不安に苛まれて生きていかなくちゃいけないんだ」、そうなるとわかっているそんな状態で「わーい♪走ります~」なんて、絶対に言わない。顧問のセンコーがどうしたコーチのメンツがなんだよ陸協のオヤジがなんぼのもんやねん。
だが、当地のムードはまるで違うのだろう。中高生はじめ駅伝選手たちにはそのような考える機会も選択の余地もなかったのだろう。「被災地の復興のために」走るのは名誉なこと、これを断ったりしたら一生後ろ指を差される。そっちのほうを、命を縮めるより恐れたとしても、給食を食べない児童を非国民呼ばわりする教師のいるところだから、驚かないな、たしかに。

Oh la la... C'est fini ce pays, bonjour !2011/11/14 18:35:15

引用ばかりですまん。
********************************************

アーバンプレッパー
Mon.2011.11.14 原発・放射能の死角
福島のテレビが水素爆発の映像を流さなかった驚くべき理由
http://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

(前略)

福島のメディアは、極悪知事同様、どこまで傲慢なのでしょう。
本当に呆れ果てている。
福島中央テレビのみなさんのウルトラ勘違いは、歴史に残るでしょう。

佐藤雄平を張本人として、世界中の人々を被曝させた片棒を担いでいるというのに、まったく非常識極まりない人間たちです。

もう、この人たちは人間としてダメでしょう。常識的な判断さえできないのですから。

福島中央テレビ報道部長、小林典子は、こう言っています。

「世界を駆け巡ることになった、この映像は、福島の人々の、それまであった平穏な暮らしを一瞬にして変えてしまった瞬間の映像ともなりました。

それだけに私たちは、被災した人たちの気持ちを考えて、この映像の使用を必要最小限にしようと決めました。

しかし、それがかえってインターネット上などでは、なんらかの圧力があって、放送しないのではと憶測を生むなど、映像と情報を伝えるさまざまな側面を考えさせられる、特別な映像ともなりました」。

この報道部長は、いったい何を言っているのでしょう。
これが緊張感の薄いローカルとはいえ、報道に携わる人間の態度とは。
もう、あきれ返ってものが言えなくなります。

しっかり、「映像の使用を最小限にした」と“自白”しているのです。

何日もの間、福島県の人たちには情報がありませんでした。
そうした現状を見て知っているはずなのに、「被災した人たちの気持ちを考えて」と言っています。

被災した人たちすべてが、「福島県には情報がなかった」と言っているのです。
「福島県のメディアが情報を意図的に流さなかった」せいで、福島県の人たちが致命的な被曝をさせられたことは事実なのです。

報道部長の小林典子は、「インターネット上で憶測が飛んでいた」といっています。

これは憶測ではなく、被災者たちからの証言によって、多くのブロガーさんが、あるいは、福島県で被曝してしまったご本人たちが、自らのブログで「福島県は情報統制している」と書いているのです。

福島のメディアが情報をコントロールしていることは100%事実なのです。

3月14日以降、東京キー局の頭のかる~い女子アナたちが、「ネットの情報はデマですから信じないように。政府の情報だけが正しいです」と大声を張り上げて叫んでいたのと同じです。

その「政府の情報」を信じた人たちは、無用な被曝をさせられました。
さらに高濃度放射能汚染された野菜を食べてしまいました。

(後略)

*****************************

みんな楽しくHappyがいい♪
2011-11-14(10:47) : 原発問題
レスキュー隊の死亡(11月6日札幌・質疑の部分書き出し)
11月6日 全国学校給食フォーラムin札幌
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1110.html

(前略)
レスキューの人達って、本当に苛酷な訓練を受けて、
人よりも何倍も人のためになんかしたいと思ってなった人達なので、
自分たちが被ばくしていても、それでも行ったんですけれども、
結局、本当に身体の体調が悪くて、
「もうこれ以上はムリ」ってわかって、チームの人達みんな辞職してしまったんですけれども、
その時も上の方からは「非国民」扱いされてやめたんですけれども、
で、7月にその事が分かってから、本当に3カ月ちょっとで何度も吐血して、
最後には腎不全でなくなったんですけれども、
あの・・・瓦礫のね処理とか、そういう事をして下さる方が、安全にっていうのは不可能なんでしょうか。

(中略)

山本太郎:
難しいでしょうね。
ん・・・・・ほんとうにこれだけ・・
ただ発電するだけでも被ばくする人がいるわけじゃないですか。
そのメンテナンスだったり、いろんな処に入らなきゃいけないから。
それだけの犠牲の上に成り立つ、この30%未満の発電っていったい何なんでしょうね。
うーーん・・・・
まだそれを維持するって、一体何なんでしょうね。

(中略)

ーーーーーーーーーー

書き出していてハッっと思ったので・・・
今、肥田舜太郎先生と岩上安身氏のインタビューを書き出し中ですが
その中で肥田先生がおっしゃっている言葉があります。

肥田舜太郎:
粘膜出血です。
で、これはずっと後になって、病理が少しづつ分かってきてからの話なんですけれども、
あの、血液の中にある血小板というね、
血を、お餅のように固くして止める、小さい血小板という、これが無くなるんですね。
だから、血管の外に血がにじみ出た時に自分で血を止める力が無くなって、
もう、お腹の中から内臓、ずっと血が出てくる。
それで、ワーッ!っと吐く訳ですね。
大量出血です。ええ。
だからね、もうね、それを見ているとね
人間の死んでいく姿だなんて、とても思えないですよ。

(後略)

C'est rigolot, l'histoire des ados !2011/11/15 19:21:30


『空色メモリ』
越谷オサム著
東京創元社(2009年)


いたってありきたりな高校生たちの、日常のありがちなひと騒動をユーモラスに描いた学園ミステリーである。けっこう面白い。何でも読んでみるもんだなあ、とつくづく思う今日この頃。この越谷さんという書き手のことも、私はぜんぜん知らなかった。ノリのいい筆致で、とても人気があるようだ。本書も、主人公の「桶井陸」という少年が軽妙な語り口でストーリーを引っ張っていく。語りは軽妙だが、彼は90キロを超えるおデブさんで、口の悪いクラスメートからはブーちゃんと呼ばれていたぶられている。彼が自身を形容するとき、読者はたしかに暑苦しいおデブキャラを思い浮かべるのだけれど、デブを十分すぎるほど自覚し、自分のデブさのせいで他者に与える不快感を少しでも軽減しようと身だしなみを整える努力をするさまはとても微笑ましいというか涙ぐましいというかはっきり言うと滑稽であったりするのだが、自虐的なところまでいかないのが高校生らしい爽やかさを残していて好感がもてるのである。

さて、主人公の陸は、メガネをかけた勉強小僧みたいな「ハカセ」こと「河本博士」くんの「文芸部」に、正式入部しているわけではないのに入り浸っている。ハカセと仲がいいからだ。けれども、自分が来なくなると文芸部にはハカセしかいなくなるし、それではハカセも気の毒だし、自分も文芸部の部室以外に居心地のいい場所はないし、来るのやめたら放課後の時間を持て余すし、などなど、消極的な引き算の結果、陸は文芸部に顔を出しているのだ。が、ほんとうは、ここが誰にも邪魔されずに「日記」のような小説を書くことができる貴重な時間であり場所であるからなのだ。陸は日々の出来事を、文芸部のパソコンを借りて綴っていて、それを、決してパソコンのハードディスクにではなく、自分のUSBメモリに保存している。

そう、「空色メモリ」とは、「青春色した思い出」のことではなく、陸が愛用している記憶メディアの名称なのだ。

空色メモリには、陸が毎日綴ったハカセとの会話、顧問の先生の口癖、誰も来ないと思っていたのにやってきた新入部員の「野村さん」、ひょんなことから知り合った女生徒たちの印象や評価や彼女らとの会話が記録されている。絶対に他人に見られてはならない内容、それが「空色メモリ」にはぎっしり詰まっている。もし読まれでもしたら陸は破滅する。

なのに、空色メモリは人手に渡る。そして「全校生徒に公開するぞ」と、陸を苛む何者かからの脅迫メール……。

ストーリーはそれほど突飛ではなくて、もしかしてこれがこうなるんじゃないのかな?という方向にちゃんと落ちていく。だが、これが越谷氏の技なのだろう、実に上手く高校生の会話をポジショニングして、それなりにスリリングかつほのぼのとした学園ドラマに仕立てているといっていい。作家は、男子の視点で展開していくのが得手のようだ。非モテ系の主要人物「ブーちゃん」「ハカセ」にデリカシーのない体育会系のクラスメートを絡ませ、さらに超イケメンのバスケ部の新エースや遊び慣れている風の自惚れ男子生徒など、人物設定に配慮が行き届いていて(行き届きすぎの感もあるが)バランスがいいように思われる。で、「元」女子高生の視点で読むと、対して描かれる女子高生たちの会話や行動に少し無理があるような気もしないではない。派閥をつくりたがり気に入らない子を無視するような典型的な女王様タイプも登場させるが、(重要人物ではないからだろうが)イマイチ描ききれていない。ま、とはいえそうした点が物語の展開を邪魔しているわけでは、もちろんない。

オバサン視点で読んでやはり違和感を覚えるのは、ひとつ間違えれば深刻な問題に発展するはずのひとつひとつの出来事が、「おおごと」にならないまま消化され、「とりあえずこっちへ置いといて」扱いされ、笑い飛ばされている印象をついもつからだろう。高校生の親の視点で読めば、こんなことが娘にあったらあたしゃ相手の少年をただじゃ置かないわよ、と思うようなこと満載。ま、小説だからよいのである。

Quelques idées...2011/11/19 20:45:38

朝からどしゃ降りだった。
あ、牛乳がないでえと娘が言う。おばあちゃんが朝コーヒーに入れたらそんだけになってしもた、と母が申し訳なさそうに言う。とりあえず今は足りるしええで、と自分のココアに残った牛乳をすべて入れながら娘が言う。牛乳あらへんなあ、と確かめるように母が言う。ええやん、と娘が言う。どうしよう、とさも大変なことのように母が言う。ええやん、ともう一度娘が言う。ちょうちゃん今日買い物行かへんか、と母が言う。行かへんと私が即座に言う。牛乳あらへん、と母が言う。知ってるよと私が言う。あらへんし、とその次の語を継ぎたそうな声で母が言う。このどしゃ降りの中あたしに牛乳を買いにゆけとゆーんですかあーたは、私たちは人間です牛のおっぱいなんざ摂取しなくても生きてゆけるんですっ、と私が言う。そやな、と簡単に引き下がり、ほな明日にしよ、と母が言い、牛乳ストーリーは終結。
雨足はちっとも弱まらない。
今日、薬局に行って買いたいもんがあったのにねえ、サービスデーやし。ちょっと面倒な距離にあるからいつも自転車だが、歩いていってもたいした時間はかからない。だけどわざわざびしょ濡れになるために外に出ることもないやんなあ。しょうがないので部屋の片付けと掃除をする。いや、これは本来しょうがないからすることではなく、日々積極的にしなければならない重要な家事なのだよ、などと言いながら。
夕方、少し小降りになってきた。
行こうか。
どこ行くの、と母が訊く。薬局、と娘が答える。薬局に牛乳売ってるか、と母が訊く。売ってるけど買いませんっ、と私が横から叫ぶ。
傘をさして、娘と歩く。
あれこれと話をしながら歩く。
家事の合間に、私がパソコンとにらめっこしていたのを指摘して、何書いてんの、と娘が訊く。えっとね、原田芳雄のこと、と私が答える。え、それまだ終わってへんかったん、と娘が笑う。うん、でも、やっと終わりそうやで、と私も笑う。
薬局で、娘のダイエット食品と、私の二日酔い止めサプリを買う。お母さんもそんなん飲むようになったらもうアカンな、と娘が言う。こんなん飲んでまで飲まんでええのにな、と私が言う。大げさな飲み会や食事会だけでなく、ちょっと友達と立ち寄ってきただけでも、翌日ひどい頭痛と腹痛に襲われて何も手につかなくなることしばしばで、そんな母親の健康を心配するというよりは、朝ご飯とお弁当ちゃんとつくってくれんと困るしな、と目下超ダイエット中で食事の中身に小ウルサイ娘が横目で私を睨む。超ダンサー向け低カロリーかつ栄養満点必勝献立に文句は言わせませんよと私が唇の端だけで娘に笑う。
暗くなってから、レッスンに向かう娘の背中を見送る。
明日、勝負の日やねん。
な。
まず一勝、しなあかんしな。
ここんとこずっと維持しているベストコンディションをもう数日。
いい緊張キープしよう。
な。
いまここってときにベストを尽くすため、日頃手も気も抜いて生きてるんだし(笑)。
な。
雨が止んでよかった。明日は晴れそうやし。
あれこれ思いながらあくびをひとつしたら、いつものように猫が私の膝へ来て、数分間踏み踏みしたあと丸くなって、くうと寝た。