Santé!2014/02/09 02:56:57

ちょっとさ。
お祝いしたいことがあってさ。
ハーフボトルの安ワイン買ってきて、ひとり乾杯♪
ポータブルプレーヤーで観ているのは『潜水服は蝶の夢を見る』。
ああ、好きだ。マチュー・アマルリック。
20年くらい前に、映画祭で会ってるんだよね。いや、会ったとは言わないな、会場にいたのを見た、だな。全然ちゃうやん(笑)。
アマルリックはまだ若かったけれど、演技派としてすでに定評を得た俳優だった。面食いの私は彼の面立ちにあまり関心が高まらず、「あんまりハンサムじゃないよね」などと不遜なことをつぶやいたら、一緒に取材で来ていたフランス人は「お前な、知らんやろ、めちゃめちゃええ役者なんやぞ、どんな役やっても完璧やし、脚本も書くし監督業にも進出しそうやねん、ホンマの映画人やねんで」ともし関西弁やったらこんなんであろうという勢いでまくしたてたのだった。

あ、そうなの?

その時の映画祭出品作品、つまりアマルリックの出演作は、彼が主演だったわけではなかったが、面白かったと感じた記憶がある。このときからアマルリックの名は私の中にしっかり刻印された。駄作だろうと失敗作だろうとヘタレな役だろうとダニエル・オトゥイユは無条件に好きだが、マチュー・アマルリックのことは「お手並み拝見しようじゃないの」といういささか根拠のない上から目線な気持ちで見守ってきたのだった。といってそんなにたくさんは観ていないけど。でも、観るたび、年を追うごとに、彼は美しくいい男になっていく。去年かおととしに観た『チキンとプラム』なんて映画そのものはマンガチックで好きじゃないけど、マチューは素敵だったわよ、アンタ!!!!

彼のように才能にあふれ、それを発揮する機会をうまくモノにした人は素晴しい。アタクシも、才能はないけど、かくありたい。

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