Je ne suis pas contente!2014/06/16 00:03:29

つねづね不思議なことがある。
なぜASAHIネットはさまざまな調査で「顧客満足度第1位」とかなんとか、そうした類いの栄誉に浴しているのだろう?


●年連続○○ランキング第1位! とか、そんな言葉がトップページには踊っているし、ウイキペディアのASAHIネットの項には過去の華々しいランキング歴も記載されている。


なぜ? なぜそんなにみんな満足してるの? ほかのプロバイダと何が違うの?


私はほかのプロバイダは使ったことがないので、何がそんなによいのかじぇんじぇんわかりません。ほかのプロバイダにはできないことを、ASAHIネットはしてくれているのか?


お前は比較検討もしないでプロバイダを決めたのか、とお思いであろうか。
実はそうなのだ(笑)。


ある人が「インターネットって楽しいわよ〜」と、私にキョーレツな勢いで「インターネットライフ」を勧めたのだ。10年くらい(もっとかな)前のことだ。


その人は関東の人だったが、リタイアした夫はそのまま家で年金生活、息子と娘はそれぞれ独立して勤務地に住んでいる。彼女は、初めは京都で勤める娘のアパートにときどき来ていたのが、すっかり京都が好きになり、ほぼ毎週のように通う生活をしばらく続けたあと、住み着くことに決めたのだそうだ。


娘さんが転勤でよそへ引っ越したそのあとに、母親がちゃっかり住み続けているというわけだった。


ひょんなことから知り合ったが、そのときすでに、京都生まれで京都居住歴ほぼ40年の私をはるかに凌駕して、彼女は京都のことをよく知っていた。観光ガイドだってできそうだった。ひたすら歩いて、頭の中にはすっかり京都ウォーキングマップができあがっていて、抜け道案内だってできそうだった。穴場スポットとか、知る人ぞ知る隠れ家的名所、みたいな知識まで豊富だった。


私は舌を巻いた。このひと、なにもん? 本でも書くつもりなのかな。……しかし彼女にはそんな下心はまるでなく、ただただ京都を気に入っただけなのだった。


そして京都を愛してやまないのだった。


知れば知るほどその奥深さの深みにはまって蟻地獄的状態なの、などと言う。京都への愛はつきないのであった。


京都を深く愛してくださるのはよいが、「ご家族みなさんばらばらなんですね」。寂しくないですか、と尋ねた私に「連絡網はバッチリよ!」と得意満面でいう。


家族はそれぞれが遠方で暮らしているので「ヘタすると息子なんかすぐ音沙汰なしになっちゃうでしょ」。家族の絆を安易に断たないために始めたインターネットは彼女たち家族にとって「便利よ〜」 このうえないツールだったのだ。


「なんでもメールで知らせ合うわよ。家族だけがアクセスできる掲示板も持ってるし」。ふーん、そんな使いかたもあるのか。当時すでに仕事でインターネットを利用していたのでどういうものかを知っているつもりだったが、私はインターネットとはあくまで産官学連携の便宜を図るものでありその情報共有を促す目的で存在すると思っていたのが、一般家庭でフル活用されているとは。


彼女宅で契約しているプロバイダがASAHIネットであった。


「インターネットでね、趣味のお友達もできるわよ!」という彼女は、京都探訪記を綴っているとも言っていた。それが公開されているのか、家族間の閉じた場だったかは聞かなかったけど。とりあえずとても楽しそうで、しきりにASAHIネットへの加入を勧めるのであった。理由は、「友達紹介したら3000円」キャンペーン中だったからだ(笑)。「私は3000円もらえるし、あなたは何か月か無料になるわよ」


そろそろ家でもネットにつなぎたい とちょうど思い始めたときだったので、彼女の説明をひととおり聞いて「まあ、これでいいか」と即座に判断したわけである。
ほかのプロバイダ については何の調査も検討もしなかった。


我が家での「インターネットライフ」は突然始まって、思いのほかスムーズに滑り出し、彼女も3000円のショッピングボンドを受け取った。めでたしめでたし。


……というわけにはいかないのである。


私はかれこれ10年もユーザーやってんのに、加入以来何か「お得」なことに与った記憶は何もない。
料金優遇されるとか、ポイントがつくとか(笑。要らんけど)。


何もない。


アサブロでは、ブログはひとつしか持てない。2つめからは新たなユーザー登録が必要で、有料だ。なんだいそれ。
私はアサブロのほかに3つブログを持っているけど、どれも無料で開設できる。
アサブロは「広告などは入りません、すっきり!」なんてのが謳い文句にあるけど、私が利用している他のブログサービスはいずれもアサブロ同様にサイドバーや記事下に勝手に広告が入ったりすることは、いっさいない。でも無料。


画像は何十点も一度にアップロードできるし、写真のタテ・ヨコも自動判断して適切に読み込んでくれる。数秒ごとに自動保存してくれるからつねに最新状態がキープされている。アサブロは 、もっちろん編集中に自動保存なんてしてくれない。保存するたび管理画面に戻される。エディタ機能を使わないと複数の写真をブログ記事に載せることはできないばかりか、画像アップロードは1点ずつしかできないし、そのうえ時間がすごくかかるし、しかも写真のタテ・ヨコを判別できない。
おまけに、エントリー中にいきなりログイン画面に戻る。なんなん、これ。
それまで書いた記事、レイアウトは無に帰するのだ。エディタで書いていてもふつうに書いていても、よくある。
アサブロのアタマがパンクしたってことなんだろうけど、そんなに頻繁に卓袱台ひっくり返されると困るのよ、お母さんは。
他のブログサービスでは同じように大量の画像を扱っても、ながながとつらつらと書いていても、途中で放り出してゼロにするなんて、そんな無礼な振る舞いはない。


写真のタテヨコを判別できないなら、画像を回転させる機能をつけてくれ。
くだらないシール機能とかあまり可愛くもかっこよくもないデザインテンプレートとかうじゃうじゃ要らないから、複数の画像をアップできる機能をもたせてくれ。
管理画面トップにいつも出るインフォメーション、2012年のまま止まってるけど、更新しないならインフォ欄なんて辞めたらどうなんだろう。


それに、あの前世紀の遺物のようなWEBメール、どうにかならないのだろうか。

ほんとうは、初め「いちご栽培&収穫の記録」をながなが綴っていたが、途中でアサブロのエディタはやる気をなくしてログイン画面に切り替わってくれた。ほんま、親切。

みんな、ASAHIネットの何が、満足なのだろう?