ヨロコビ・ア・ラ・カルト ― 2007/04/06 17:07:08
毛糸のざぶとん。おこたの中。お布団の上。暖房の入った床。朝と昼の窓辺。うたた寝。お昼寝。すりすりブラッシング。お水。ごはん。りぼん。おもちゃ。爪とぎ。お風呂の匂い。
2)
朝。光。土。雨。虫。水。苔。石。
3)
枝豆。焼き魚。大蒜の紫蘇漬。かまぼこ。白ご飯。五目飯。じゃこ飯。まったけご飯。芋と牛蒡と蓮根の煮つけ。大根とベーコンの蒸し煮。生チョコ。板チョコ。ガトーフレーズ。苺ショート。スコーン。マフィン。紅茶。えびせん。するめ。さきいか。猫とのおしゃべり。朝のお布団。朝のランニング。体育。図工。給食。バレエ。自転車。お母さんの「ただいま」。みんなで食べる晩御飯。
4)
気配。声。ごはん。朝と夜。春と秋。冷たさ。温もり。空気の粒。仲間。藻。
5)
お隣のおしゃべり。裏の奥さんの声。ご近所の噂。商店街。お買い得品。猫のおねだり。猫が餌を食べる音。猫が水を舐める音。猫とのおしゃべり。猫の温もり。朝。小鳥のさえずり。猫の呼ぶ声。朝のお茶。葉を伸ばす紫陽花。娘の足音。孫のあくび。
6)
君の寝息。君の寝言。君の「もうちょっとだけ」。君の「あと5分」。君の「おはよう」。君の「いただきます」。君の「うーんおいしい」。君の「ごちそうさま」。君の「わからへーん」。君の「教えてー」。君の「遊ぼー」。君の「よっしゃあ」。君の笑顔。君の笑い声。君の泣き顔。君の涙。君の怒り。君の悲しみ。君の痛み。君の感激。君の感動。君の喜び。君の「おかあさーん」。
7)
キャベツ。
さて問題。下の各記号に合うものを上の番号から選んでください。
ア)ウチの娘(11歳) イ)ウチの母(70歳) ウ)ウチの猫(1歳) エ)ウチの蛙(年齢不詳) オ)ウチの金魚(推定7歳を筆頭に6尾) カ)ウチのタニシ(6歳3匹、2歳1匹) キ)わたし
難しかったでしょう?
スコホッテンなジャックの絵 ― 2007/04/06 20:30:23
(デンマーク民話)
ジャック・ケント 作 まえざわあきえ 訳
朔北社(2001年)
猫の本が続くんだけど、こちらは絵本。
発刊直後に入手して以来、大のお気に入り。すっとぼけた話にすっとぼけた絵がマッチして、絶妙のバランス。短いながら、一字一句訳者と編集者が議論を重ねて仕上げたという訳文が、内容と絵を見事に表現して素晴しいのである。
眺めて感動したり、ストーリーの面白さに唸るような類の絵本ではない。
桃から桃太郎が生まれるはずはないのといっしょで、猫がそんなに何でもかんでも食うわけないのだが、猫は見るもの何でも「たべてしまいました」なのである。
延々と続く「たべてしまいました」が妙に可笑しい。
小さな身体だったはずの猫が、どんどんふくらんでいく。
最後にきこりにたしなめられる。「そりゃあ だめだよ、ねこちゃんや」
途中、猫は「スコホッテンなんとか」をはじめとするけったいな名前の紳士たちを食べるのだが、これら人物名がこれまた話と絵にベストマッチでどうしようもなく可笑しい。
結構これらの名前をリピートするので、それもまた可笑しい。
リズムよく読んでやると、素直な子どもなら間違いなく「へーんなの~」といって笑うはず。いや、笑わなかったからといってその子が素直じゃないなんていうつもりはありませんけど。
でも本当に、読んでて笑える。聞いてて笑える。ほのぼのと、笑える。
ジャック・ケントさんはアメリカの絵本作家で、生涯に実に多くの絵本を手がけたそうだ。もともと漫画家だったというその絵は、柔らかい線に水彩とおぼしききれいな色遣いが優しくて、とぼけたユーモラスなお話にぴったりのタッチ。といって、個性的な画家の絵本があふれる昨今、決して目立つ存在ではない。むしろ地味なほうだろう。アート志向のお母様方はお選びにならないかもしれません。
でも、この絵は、本当に、とてもいい。
ジャック・ケントさんのほかの絵本も邦訳があるのでぜひ見て欲しい。スコホッテンな絵なのである。
猫でなくても、あまり大食いでないイメージの小動物なら成り立つ話だが、桃太郎が桃でなく苺やメロンでは成り立たないように、デンマークではこの話は猫に限るのだろう。青いガウンを着て寝そべる猫は、最初からあまり可愛げがない。デンマークの猫はどのように生活の歴史を重ね、人々と共存してきたのだろう。
気がつくと、我が家で猫を飼う前から猫の本は数多く読んできているわけだが、猫の描かれ方にも、当たり前だが人間と同じように、いろいろあるものだ。
猫から切り取る世界各国の生活文化を研究してみるのも面白そうだ。誰かやってないかな? 誰かやる気ないかな?
