アタマ抱えたくなるようなひどいニュース、悲しい、暗いニュースが多すぎて厭世人になりそうだけど、それでもクリスマスイヴなのである。日本人としては、今日よりよほど昨日を言祝ぐべきなのだが(笑)、この際、私には、今上天皇も、いなかったに決まってるやんそんなやつ、としか思えへんイエスキリストも、たいしてかわらんのである。こういうめでたい誕生日が連日あるという偶然を、なんとなく喜びたいと思うさ。
光るトナカイは、友人が制作指揮を執ったもの。道ゆくひとがスマホで写真を撮る撮る。
都会は競ってイルミネーションを華麗に演出する。それもアートのひとつの方法だろうから、そういう意図ならいいけれど。でも、多くが単なる客寄せだから、とりあえず光らしときゃいい、点滅さしといたらええねん、みたいな安易なものだと見向きもしてもらえないし、当然客も来ない。上からいわれたしやってます、みたいなイルミネーションは、貧しい。
もっと嫌いなのは、一般家庭の門扉や垣、ドアや屋根、壁までちゃらちゃらと張り巡らされた電飾。醜悪。やめて。
娘からクリスマスカードが届いた。
長い手紙も。
自分がいかに下手かを思い知らされ、気の滅入る日々もあったこと。
でも、舞台に立ち、拍手喝采を受けることの感激を覚えたらもう辞められない、との思いを強くしたこと。
家が恋しいけど、その一方で、なんとか生きていける自信もついたこと。
為せば成る。
恩師から贈られた言葉はシンプルだけど、ウチの娘ほどこの言葉がピタッとはまる人間もいないんじゃないかしらん。
為せば成るのさ。
僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる
メリークリスマス。
あしたの喜びを信じて歩むすべての子どもたちに、輝く未来が訪れんことを。