J'adore du pain!2014/01/16 18:24:16

なななななななななんと!
とうとう我が家にも「オレオレ詐欺」の電話がかかったぞ!

もしもし。
「あ、もしもし」
(むしむし、とも聞こえる。すごい早口)


はい、もしもし。
「もしもし、おれ、ジローやけど」
(? むしむし、れ、じよーやけど、としか聞こえないくらい早口)
え、もしもし?


「ジローやけど」
……。……。
(こいつ)
もしもしー?
(お前誰やねん)


ガチャン!

あれ、切れた。
わーお! これ、あれやん! 「ジロー」は(仮名だが)弟の名前だ。

おばあちゃん、いまの電話、オレオレ詐欺やったー!!!
へえ、ほんまー? とうとうウチにもかかったんかー。あんな、デイサービスに来たはる人でな、しょっちゅうかかるて言うてる人、やはるねん。
(あきらめろよ、「オレ」。笑)


声も口調も違うし、ウチの弟はすでにもっとおっさんやし、名乗りかたも違うので、弟でないことはすぐに知れる。この電話を母がとったとしても、これほど差異があったら母だって息子からとは思わない。だいいち、この「おれ」君のようなカスレ声の早口だと、母はまず聞き取れない。
さらに、弟は市内に住み、ウチにはしょっちゅう顔を出すので、電話をかけてくるとしたら「今から行きますー」くらいしかないので、会話に突入したとしてもこの詐欺は成立しなかったであろう。

しかし私は後悔した。あと数秒早くこの電話がそれだと気づいたら、婆さんの振りして騙されゴッコしてやったのに。

おお、おお、ジローか。元気にしてんのか。ちょっとも顔出さんと。ほんで、どないしたんや。そうか、そうか、そらえらいこっちゃな。なんぼ要るんや、すぐ送るがな。現金送るがな。住所、どこやった? あかんのか。ああそうか、銀行か。どないしたらええのんえ。教えてんか。ほうほう。そうか。ふんふん。わかったで。わかったわかった。安心しい。……

(出演:昨秋購入した2台目のホームベーカリーでつくったパンたち)