この恨み、はらさでおくべきかあぁぁぁぁぁ、という話ではない。2009/03/11 18:52:48

ずっと昔、たしか風邪薬のコマーシャルだったと思うが、「エヘン虫」というキャラクター、というほどのものでもないと思うけど、そいつが喉にひっかかって暴れるから咳が出るのだ、ということを示すために、栗のイガほど細かくなく、まっくろくろすけみたいに可愛げもないけど、球体にいっぱいトゲトゲの出っ張った、尖った「もやっとボール」みたいな、赤くて見るからに触ると痛そうなやつ、があった。

たしかスギ花粉ってのも、それに近い形状だ、と何かで見たような記憶があるのだが、もしどなたかご存じならご教示願いたい。杉に限らず、花粉というのは虫の体にくっついたりして運ばれる必要があるので、ウチでも洗濯機に入れている「くず取りボール」そっくりの、無数の突起のついた形状をしているはずなのだ(というよりもくず取りボールのほうが花粉の形状を真似して開発されたのだろうと思うが)。
そんな花粉たちの中でも杉や檜の花粉というのは、とりわけ突起がむっちゃイケズな感じにとんがってて、あるいは鉤(かぎ)状になってて、くっついた対象をグリグリぎりぎりしてくれるわけだなと想像している。「エヘン虫」は喉の中でめっちゃイケズな顔をして笑っていたが、スギ花粉も人間の体内のあちこちでそんな顔をしているに違いない。

あたしはさ、君たちに何もしてないよ、意地悪なこと。そりゃ、杉を切れーってつねづねぼやいてるけど、それはさ、君たちがより健やかに長生きするためと、君たちを私たちに役立てるためにいっているのであって。
なのに君たちの花粉はあたしをこんなに苛めるんだね。ううううう。

……ええ根性しとるやないの、オラ。

と、すごんでみたいけど、大自然相手では、奈良の大仏に蹴りをいれるアリンコみたいで空しいのだ。ただただ泣くしかないのだ。花粉は微粒子だが、団体でおいでになった日にゃ、ヒトは太刀打ちできないのである。

冬の終わりから初夏にかけてのこの季節、風邪にはおかげさまでほとんど縁がない私だが、毎年「エヘン虫」をイメージしては忸怩たる思いでいっぱいになる。
今年は昨年にも増して眼をやられてしまって、ひどい顔になっている。プチお岩って感じ? とくに左目が両瞼とも真っ赤に腫れあがって、なかなか久し振りだな、こんな顔!と感嘆している。いや、感嘆している場合ではない。仕事にも内職にも支障が出て、どもならんのよ。花粉症の特効薬の開発と、眼球洗浄器(ってちょっとホラーだが)の開発とどっちが早いだろうか。けっこういい勝負ではないかと私はみているのだが。

※プチお岩、と表現したからといって、私がお岩さんのように別嬪だということをいいたいのではなくて単に眼の腫れ具合の形容として採用したまでである。……あ、ご承知でしたか、すんまへん。

以上、どの本について書こうかなと悩んでは更新を先送りしているうちに幾歳月という状態になってしまっておるので近況報告してみた。
プチお岩の私に会いたい人はメールください(笑)。