2010年の春にアシナガバチがやってきて、我が家の物干しの片隅に営巣したんだが、以来毎年来るようになった。2011年はあまり巣が大きくならないまま、夏が過ぎ秋になって空き家になってしまった。何かがうまくいかなかったのだろう。
それで、次代の継承はもうなかろうと思っていたが、今年、ふと気がつくと巣ができていたのだ。
少しずつ、大きくなっている。
ちゃんとウチの物干しを覚えていて、ここへ来たら安全に家づくりができる、という情報が引き継がれているのだな。すごいなあ。
家族、増えてます(笑)。これは6月9日の朝。最初の写真から10日後。
我が家は都会のど真ん中、住宅密集地にある。
古い界隈ではあるが、昔ながらの中庭のある京町家はすっかり消失。周囲にあるのは、狭小地いっぱいいっぱいに建てられて味気ない建材で外壁を覆われた、四角い3階や4階建ての住宅ばかりである。物干しから五山の送り火が見えたのは、幼い頃の、もはや幻のような、記憶のなかだけの夏の日々だ。
そんなわけで行き場所のない小動物たちが我が家に来る(笑)。
いつの間にか大所帯となっているアシナガバチ家。
6月17日。
数年前までは、鳩やよくわからない鳥たちがよく来ていたが(ほんで実った苺や枇杷や小梅をよく食べてくれたが)、里山や御苑のカラスがまちなかに餌を求めて降りてくるようになって、ウチの近辺から鳩の姿が消えてしまった。毎朝、雀のチュンチュンと鳩のくっくるぷーというツイートに癒されていたものだが、最近はカアアカアアと、ただうるさいだけである。
6月23日。
ゴミ収集のローテーションとか知ってるんじゃないだろうか奴らは、と思うほど、ゴミの日はカラスの数が多く鳴き声も派手である。呼ぶな仲間を、つーのよもう。
6月27日。
ま、それはともかく、毎朝、慌ただしく(それはもう慌ただしいんだぞホントに)洗濯物を干すひとときの、かけがえのない楽しみである。
どこいくの〜。
ケータイを向け続ける私を阿呆と笑わば笑え。
我が子のように慈しんでいるのである。
右下の子が何かくわえてて、真ん中へんの子が水滴を口元に含んでいる。ずっと眺めて、どうするのかを見ていたかったが、どうもこちらを気にしているようなので、すすすっと退散した。この子らも、働いておるのじゃ。
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こうしてブログを書いてると、母が近所の和菓子屋さんから帰ってきた。今日は水無月を食べる日です。あちこちの菓子司で列ができているそうな。妙に律儀に歳時記を守る京都人。というか、ま、そういうことでものづくりも商いも成り立ってまんねん、つーこってす。
マイMacBookが春からずっと、どうもよろしくないので、修理屋さんに預けることにした。そんなに時間はかからないと思うけど、しばらく家ではPCなしライフ。
もっと早くに修理に出したかったが、とにかく5月下旬からずっと休みなし、午前様帰宅でまったく身動きとれなかった。今日ようやく大阪ヘ行く時間を確保できそうなのである。
明日から、祇園さんである。夏じゃ、夏じゃ。