図書館に行こう!2010/02/24 07:55:25

ひきつづきダリ本のお話で恐縮だが、仏留学仲間で群馬県在住のはるえちゃん(仮名)が群馬県内の図書館にダリ本をリクエストしまくってくれている(笑)。
ありがとうごぜえますだーーーもつべきものは良き友じゃ〜〜
よかったなあ、よかったなあお前(と再び本に呼びかける)
そんなわけで、前橋市立図書館にも、高崎市立図書館にも、ダリ本はすでに入荷しているそうなので、両市の市民のみなさん、ぜひ、ダリの世界に触れてください。

図書館は偉大である。他の自治体の事情は知らないが、わが市では市内の図書館に所蔵されていればすぐに取り寄せられるし、購入リクエストにしても、十以上ある図書館のどこかが予算を捻出してくれる。
気に入らないのは巷で大流行りのベストセラー本の蔵書が多いことである。確かに予約は集中するだろうし、あまり利用者を待たせたくないだろうけれど、たいていの場合ベストエラー小説や実用書、ノウハウ本の場合はブームが一過性で、山を越えればほとんど誰も触れなくなるようなもんである。そんなものを、30冊も所蔵してどうすんのよ、そんなのに予算使わずにみすず書房の5000円のあの本早く購入してよ、といいたいのである。そりゃ、そんな本借りるのはあたしの他に5、6人が関の山かもしれないけど(数字に根拠はない)、そういうのが書架にあってこその図書館でしょうが。
行きつけの市立中央図書館では、児童書の書架が貧しくてちょっと悲しくなる。いや、たぶん数はあるのだ。しかし子どもたちが心躍らせて本を探したくなる、そういうディスプレイになっていないのである。早い話が探しにくい。
それでも、図書館は偉大だと思う。インターネット検索で目当ての本の在処を確認してからそれだけをとりにいくのもよいのだが、私は書架の前にぼーっと立って果てしなく本の背を眺めるのが好きである。それだけで、その向こうにある無数の夢と現実と考察の混沌を想像し、出口のない迷路に足を踏み入れた気になって、陶酔するのである。