それからどうなった?シリーズ その4。金魚2010/08/16 22:49:31

「行く夏惜しむ 五山送り火
京都の晩夏を彩る「五山送り火」が16日夜、京都盆地を囲む山々で営まれた。先祖や故人の精霊を送る人たちや、行く夏を惜しむ市民らが鴨川べりなどに繰り出し、夜空を焦がす炎の共演を見守った。午後8時、曇り空のもと、左京区の大文字山では火床(ひどこ)に積み上げられた護摩木が次々と点火され、一画が最長で160メートルもある「大」の字が山肌にくっきりと浮かび上がった。続いて「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に点火された。」(地元紙サイトより。写真も)


今朝グーグルのタイトルヘッドがおどろおどろしい「嘘つき魔女、火あぶりの刑、執行の瞬間!」みたいなデザインになってると思ったら五山送り火を記念してくれていたのであった。勘弁してくれよそのセンスって感じ(笑)、おまけに、それにいったいそれはどこの山なのよ、というくらい険しい山(笑)。ま、グーグルさん毎度のことだけど、無理あり過ぎ。サッカーW杯のときも悲しいくらいでさ(笑)。それにしてもこれはないよね、今回のこれね(泣) ↓


けっきょく、今我が家には金魚が8匹、毎日元気に朝ご飯をおねだりしている。金魚の餌やりは私の母の当番。朝、おはよう、お腹空いたかと声をかけてフレークをぱらぱら。新しく家族になった金魚たちもすっかり私たちを覚え、餌のタイミングも覚え、朝、母が水槽へ近づくと口パクパク。

8匹の内訳は、古参のキンスキー、そしてニューアライヴァルの皇子や姫たち計7匹。

そう、15匹いただいたニュー金魚のうち、8匹があの世へ旅立ち、過半数割れしてしまったのだった(どっかで聞いた話だ)。残ったのは大きなリュウキン3匹とちっちゃなリュウキン2匹、そしてランチュウに似ているけどちょっと違う、頭にぽこぽこのある子が1匹、そしてたぶんキャリコと呼ぶのであろう、まだらリュウキンが1匹。
ワキンはキンスキーだけになってしまった。あれ? ドーニャ亡きあと3匹ワキンがいたでしょ? とおっしゃるあなた。よくぞ覚えていてくださったよくぞ訊ねてくださった(涙、涙)。そう、チビワキンが2匹いたのだが、両方天に召されてしまった。いちばん小さいほうのことは当ブログでもレポートしたが、続いてもう1匹も失ったときはあまりの悲しみに何も語る気になれなかった。エラが赤くめくれて、ヒレはぼろぼろギザギザになり、無惨な姿になって逝ってしまった。ほんとうに可哀想だった。少し様子がおかしいので取り分けて看ていたが、みるみる姿が変わっていった。この子の場合はたぶん水温上昇による細菌繁殖でやられたのだと思う。同じ水槽にいた他の子を心配したが、不幸中の幸い、伝染はしなかった。
気温の変化はこうした小動物にいちばん影響を与え、それは残酷な結果となって如実に顕れる。今夏の暑さは、(毎夏へろへろになる私にとっては去年もおととしも今年も同じように酷暑だが)やはり異常なのだろう。可哀想に、人の楽しみのために半ば人工的につくられた金魚たちは、その寿命も人のいるために起こる気候変動に左右されるのである。
(※気候変動の主な原因は二酸化炭素排出過多である、とする議論に待ったがかかったりしているが、とりあえず、地球上に人間が増えすぎたのがイカン、アタシらもっと謙虚にならなアカン、ということは厳然たる事実ではないかと思っている)

大きなリュウキン3匹。
長生きしてね。


今夜は送り火。今夏見送った総計11匹の金魚の魂を鎮め、安穏たる眠りにつかれんことを、心から祈りたいのである。

コメント

_ 儚い預言者 ― 2010/08/19 00:33:58

  夜を亘る風の囁きが、心の中に灯されている祈りの風景を送り火にして、夫々の抱いた炎の軌跡に、永遠の夢を照らす。
  いのちが輝く。帳の合間にも報せを齎すように。置き忘れた記憶を照らすように。夢が変化しても、変わらない真実に気づくようにと。
  灯火に照らされた世界に、新しい一日と、豊穣なる夢を授けて、夏の終りは、永遠との挨拶であったと、暑い夜を心の囁きに木霊させるのだ。

    よるふかき
    ほのおのゆくえ
    あさきゆめ
    とわにこだまと
    ともしびおくる

  声がした。恋人達の囁きでもなく、祭囃子の掛け声でもない。しかし確かに聞こえるのだ。もっとよく聞こうとすれば、するほど遠ざかる。そう、耳からではなく、心の囁き、呼び声である。普通であれば、気にすることもなく、日常の雑事に自分の拘りをぶつけているのに、何故か、静かなる夢が何時ものとおりと、投げかけてくれている。
  非日常と日常の違いは、思うほど差はない。けれども、決して混ざらない約束があるように、昼と夜のように巡るのだ。

  送り火が静かに消えていった。いのちという不思議が世界を彩り、夢の形を象った記憶を残して、息するという奇跡を日常に築いていった。

  余りに短く、永遠のように、儚く過ぎて。

_ 儚い預言者 ― 2010/08/19 12:15:57

「送り火」

  夜を亘る風の囁きが、心の中に灯されている祈りの風景を送り火にして、夫々の抱いた炎の軌跡に、永遠の夢を照らす。 
  いのちが輝く。帳の合間にも報せを齎すように。置き忘れた記憶を照らすように。夢が変化しても、変わらない真実に気づくようにと。
  灯火に照らされた世界に、新しい一日と、豊穣なる夢を授けて、夏の終りは、永遠との挨拶であったと、暑い夜を心の囁きに木霊させるのだ。

    よるふかき
    ほのおのゆくえ
    あさきゆめ
    とわにこだまと
    ともしびおくる

  声がした。恋人達の囁きでもなく、祭囃子の掛け声でもない。しかし確かに聞こえるのだ。もっとよく聞こうとすれば、するほど遠ざかる。そう、耳からではなく、心の囁き、呼び声である。普通であれば、気にすることもなく、日常の雑事に自分の拘りをぶつけているのに、何故か、静かなる夢がいつもの通りと、投げかけてくれている。
  非日常と日常の違いは、思うほど差はない。けれども、決して混ざらない約束があるかように、昼と夜とを巡行するのだ。

  送り火が静かに消えていった。いのちという不思議が世界を彩り、夢の形を象った記憶を残して、息するという奇跡を日常に残していった。

  余りに短く、永遠のように、儚く過ぎて。

_ midi ― 2010/08/21 08:37:26

預言者さま
いつもご贔屓にドモです。
今回も間違い探しですか? うーむ(笑)

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