風邪を引いた2010/11/13 23:30:01

全然寒くないと思っていたらやはり急に寒い日がやって来た。と思ったら周囲に風邪引きさんが何人も登場した。やだなあ。ウチの社は隙間だらけの町家のせいか、これでもかっていうほど閉め切って暖房をがんがん焚いてもなかなか暖まらない。私は夏のエアコン冷房は嫌いだが、暖房器具がなんであれ意に介さなかったんだけど、ここ数年、歳のせいもあるのだろうか、乾燥に弱くなってしまって困っている。皮膚もそうだし眼も、耳・鼻・喉も毎冬からからになってしまう。気候による冷気より、室内の暖房による過剰な暖気のせいである。自分の感覚で室内はとっくに十分すぎるほど暖まっている、と思ったら私は一度暖房を消す。消すと、はたして室温は一気に下がるだろうか? あるいはビミョーに下がるだろうか。それをいちいちキャッチするほど、現代人の肌は敏感か? 敏感か鈍感かはどっちでもいいが、暑いと思ったら消し、寒いと思ったら点ければいいではないか。だいたい、スイッチがONになっていないファンヒーターを見て初めて暖房が点いていないことに気づくのだ。それを見て初めてそういえば少し室温が下がり始めているのに気づくのだ。人間は目で見るもの、もっと言えばほんとうは見えてやしない、ただ映っただけのものに、残る四つの感覚を左右されてしまう。視覚に飛び込んだものがそうであればそれがすべて、自身オリジナルの皮膚感覚や舌の感覚を棚に上げてしまってそれを活用することを止めてしまう。人間はいつか目でっかち頭でっかちな、昔の漫画に描かれた宇宙人のような、いびつな姿のセイブツになってしまうであろう。眼と脳しか使わない、役立たずな歪んだ生物。ま、いいや。熱されて乾いた空気の中を楽々と飛行して、他のスタッフから旅立った風邪君が私に棲みついてしまったようだ。イカン。私は明日5時起きで娘の朝食と弁当をこしらえねばならんのに。熱っぽくて関節が麻痺してしまったみたいに動きが悪くて、何をするにも力が入らず時間もかかる。困ったなー持ち帰った仕事もまだ途中なのになーちくしょーめ。カリン酒飲んで寝よ。おやすみ。