On tentera de construire une théorie générale de l’homme face à la catastrophe. ― 2011/06/22 01:43:34
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ジャン=ピエール・デュピュイ教授 講演会
タイトル:
「悪意なき殺人者と憎悪なき被害者の住む楽園」
ヒロシマ、チェルノブイリ、フクシマ
日時:2011年6月30日(木)18:00−
場所:東京大学教養学部(駒場キャンパス)
数理科学研究科・大講義室(数理科学研究科棟内)
地図:
教養学部
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/access/index.html
数理科学研究科
http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/access/index.html
使用言語:フランス語(通訳付き)
※入場無料・事前登録不要
主催:
科学研究費補助金 基盤研究(B)
「共生の宗教へむけて——政教分離とイスラーム的視点をめぐる地域文化研究」
東京大学グローバルCOE
「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)
講師紹介
Jean-Pierre DUPUY
(エコール・ポリテクニーク名誉教授、スタンフォード大学教、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)倫理委員会委員長)
ジャン=ピエール・デュピュイ教授は、1982年にフランスのエリート校であるエコール・ポリテクニークで認知科学・認識論センター(CREA)を設立、その後は哲学の分野でも活発な活動を展開している。また、カタストロフィーの現場を調査し、公式発表と現実の落差に衝撃を受けて書いた『チェルノブイリから帰って——怒れる男の日記』(2006年)などの著作もある。
現在、スタンフォード大学で教鞭を執るかたわら、日本の原子力安全・保安院と同等の使命をもつフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の倫理委員会委員長も務めている。
以下は、今回の講演内容の予告。
今日、「悪・災禍」の問題を考えるためには、ドイツ語圏のある哲学的伝統(ハンナ・アーレント、ギュンター・アンデルス、ハンス・ヨナス、イヴァン・イリイチ)が提示する2つの基本概念を取り上げなければならない。すなわち、「悪・災禍の不可視性」と「黙示録的カタストロフィーを前にしての盲目」である。これらの概念でもって、チェルノブイリ原発のカタストロフィー(1986年4月26日)と今年3月福島を襲った悲劇を考察してみたい。
ジャン=ピエール・デュピュイ教授 最近の著作
- The Mechanization of the Mind (Princeton University Press, Princeton, 2000)
- Pour un catastrophisme éclairé (Seuil, Paris, 2002)
Avions-nous oublié le mal? Penser la politique après le 11 septembre (Bayard, Paris, 2002)
- La Panique (Les empêcheurs de penser en rond, Paris, 2003)
- Petite métaphysique des tsunamis (Seuil, Paris, 2005)
- Retour de Tchernobyl: Journal d'un homme en colère (Seuil, Paris, 2006)
- On the Origins of Cognitive Science (The MIT Press, Boston, Mass., 2009)
- La Marque du sacré (Carnets Nord, Paris, 2009)
- Dans l’œil du cyclone (Carnets Nord, Paris, 2009)
- Penser l'arme nucléaire (PUF, Paris, 近刊).
※6月28日、日仏会館でも同氏による講演会がおこなわれます。
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2011/06/28/index.php
コメント
_ 儚い預言者 ― 2011/06/22 18:13:18
_ midi ― 2011/06/22 21:20:17
>個と全の関係性であり
そのとおりですよね。もいっかい、グリッサンの「Tout-Monde」にチャレンジします……。
そうなのですよね。10年100年じゃない、世紀に渉る、人類、地球に係る大問題です。
継続することの悪と善の意味を本当に分かるのは、反対に個人の日常という抹事に問題が起こるとき。
いま問われるのは、個と全の関係性であり、生きることと地球の関係です。