Il faut dire NON !!! ― 2013/11/26 10:46:43

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Il faut continuer a dire NON !!! ― 2013/11/26 11:55:07

<秘密保護法案>衆院特別委で可決 与党強行
毎日新聞 11月26日(火)11時38分配信
自民、公明両党は26日朝の衆院国家安全保障特別委員会の理事会で、同日午前の特定秘密保護法案の審議終了後に採決し、同日午後の衆院本会議に緊急上程することを提案した。採決に賛成しているみんなの党を除き、慎重審議や廃案を求める民主党、日本維新の会など野党各党は反対した。また同日午前、与党と日本維新の会、みんなの党の4党による修正案に対する特別委での質疑が安倍晋三首相らが出席して行われた。与党は審議後に緊急動議を提出して起立多数で採決を強行し、与党とみんなの党の起立による賛成多数で可決した。同日中に同法案を衆院通過させる方針だ。
安倍首相は「早期に法案が成立するよう努力する」と述べ、今国会成立への意欲を強調した。一方、維新などが求めている特定秘密指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置については「法案成立後に内閣官房に準備室を設置し、必要な検討を始める。その検討結果を踏まえ、具体的な措置を講じる。私は設置すべきだと考えている」と述べた。維新は制度の詳細を説明するよう求めていた。
与党側は、この日の特別委の審議が全国にテレビ中継されていることを考慮。「首相がいる場で採決を強行する姿を国民に見せてはまずい」(自民党関係者)として、質疑を終えて首相が退席した後のタイミングで採決を強行した。
維新の国会議員団は26日午前、国対役員会などで対応を協議した。松野頼久幹事長は「なぜこんなに急ぐのか分からないという国民の声を、しっかり受け止めるべく行動していきたい」と強調。「合意に基づかない採決は応じられない。特別委(採決)は欠席になる。本会議も欠席になる」と述べた。特別委の質疑に出席した上で退席した。
政府・与党は参院に法案を送付し、会期末の12月6日まで約1週間の「スピード審議」で成立を狙う。しかし与党内には安倍政権の強引な国会運営を懸念し、「対決型法案だけに会期延長なしで成立は難しい」(幹部)との指摘も残る。
秘密保護法案は、特定秘密を「漏えいが安全保障に著しい支障を与えるおそれがあり、特に秘匿が必要なもの」と定義。(1)防衛(2)外交(3)特定有害活動(スパイなど)防止(4)テロ防止--の4分野で、閣僚ら行政機関の長が指定する。特定秘密を漏らした公務員は最高10年の懲役が科される。
一方、法案には「国民の知る権利」「報道の自由」に配慮するとしているが、「著しく不当な方法」による取材は処罰対象となる。
また、みんな、維新両党と与党の修正合意で、特定秘密の指定が30年を超える場合は内閣の承認が必要とした政府案に、60年を超えた特定秘密指定は原則解除する規定を追加。しかし暗号などの例外7項目も盛り込まれ、半永久的に不当な指定が続く可能性がなお残っている。また特定秘密の指定などを監視する第三者機関の設置検討を付則に新たに盛り込んだ。【高本耕太、阿部亮介】
※毎日新聞からの引用ついでに、少し前の記事だけどコピペ。『原発ホワイトアウト』、全国民必読書だぞ。
特集ワイド:特定秘密保護法は霞が関を劣化させる 覆面官僚作家が警告
毎日新聞 2013年11月19日 東京夕刊
「知る権利」を揺るがす特定秘密保護法案は今週、衆院を通過する見通しが強まっている。情報を独占する霞が関からはどう映るのか。9月に原発行政と電力業界の闇を描いた小説「原発ホワイトアウト」(講談社)を出版した現役キャリア官僚の覆面作家、若杉冽(れつ)さんに聞いた。【吉井理記】
首都圏某所。木枯らしが街を吹き抜ける午後、覆面官僚作家は約束の場所に時刻きっかりに現れた。あいさつもそこそこに語り始めた。
「特定秘密保護法案に『知る権利や報道に配慮する』との条文がありますね。これで喜んでいるメディアがあるなら、相当おめでたいなあ」。記者を見据える。「だって、僕らがいろんな法案の説明で議員を説得する時にやる手と同じなんですよ。『配慮』『尊重』『勘案』は独特の官僚語。僕らは事前に『この規定は慎重派の公明党さん用』『この条文は反対野党のねじ伏せ用』と、空手形のような拘束力のない努力規定・条文をカードとして用意しておき、議員の反応を見ながら切っていく。例の条文も、その程度のもの。『配慮をするつもりはない』と言っているのとほとんど同義ですね」
法案は▽防衛▽外交▽テロ防止▽スパイ防止??の4分野について、「特に秘匿を要するもの」を大臣ら行政機関の長が「特定秘密」に指定し関連文書や情報を秘密にできるようにするものだ。特定秘密にタッチできる公務員は、情報を漏らす恐れがあるかどうかを調べる「適性評価」で決める。特定秘密を漏らせば最長で懲役10年、共謀したりそそのかしたりしても5年以下の刑罰が科される。
秘密の範囲もあいまいだ。条文には「その他安全保障に関する重要なもの」など「その他」が次々に出てくる。役所にとって不都合な情報は適当な理由をつけてあれもこれも「特定秘密」にしてしまうのでは、と懸念されている。
かねての疑問をぶつけた。現行の国家・地方公務員法にも「職務上知り得た秘密は漏らしてはならない」との「守秘義務」がある。こちらは1年以下の懲役、特定秘密保護法案は最長で10年だから文字通り桁違いの厳しさではあるが、逆に言えば、刑の重さ以外はそう変わらず、むしろ官僚にとってはメディアや国民に騒がれず事を進められる便利な法案なのでは?
「とんでもない」。語気を強めた。「今の守秘義務は何が秘密か、事実上、個々の公務員の判断に委ねています。不必要に秘密を漏らせばアウトですが、仕事で必要なら他の官僚や議員とほぼ何でも相談できる。よく『役所は縦割り』と批判されますが、それを補う風通しの良さは担保され、結果的に国民への還元につながっていました」
ところが特定秘密保護法が成立してしまえば、「これは特定秘密だ」と絶対的な指示が降ってくる。「問答無用、個々の公務員に判断の余地はない。そこが最大の違いです。良い仕事をするには組織の柔軟さが不可欠。実務に携わる身としては『まともな仕事ができなくなる』という不安だけが募ります」
具体的には、霞が関で何が起こるというのか。
「政策を立案する時、部署や省庁の垣根を越えて意見を聞いたり『今こういう状況だが、当時はどうだったのでしょうか』と前任者やOBにアドバイスを求めたりすることがよくあります。政策は、多角的なクロスチェックを経てこそ磨かれますから。この法案はそれを不可能にする」
原発ムラに切り込んだ自身の小説に沿って語ってくれた。ある官僚が、原発に外部電源を送る送電鉄塔の安全基準を向上させる政策立案を担当したとする。「テロに利用される恐れのある特定秘密情報だから漏らすな」との厳命付きだ。鉄塔は山の中にもあるから、林野庁や環境省との情報交換が必須だ。現行基準が設けられた時の担当者に経緯を聞いたり、技術的な助言を得るために旧知の研究者や企業に接触したりもしたい。だが??。「お互いに公務員といってもキャリア、ノンキャリア、精通分野など千差万別。相手が特定秘密を扱う資格のある人物なのか、いちいち確認しなければならないし、外部の人たちとなると、なおさら相談しにくい。その結果、役所のごく狭い範囲の人間だけで作る独りよがりの政策になる。今の例でいえば『より安全な鉄塔』という本来の目的からも遠ざかります」
政策や法律をつくるのは官僚だけではない。官僚の腰が引ければ、普段から官僚を交えて勉強会を開き、必要な知識を蓄えている国会議員の動きも鈍る。「議員との勉強会の中から、官僚だけでは考えつかない斬新な議員立法のアイデアが生まれることがあるのです。しかし、その機会は確実に減るでしょうね」。国会は政府の提出する法案を審議するだけの場所に成り下がりかねないというのだ。
第1次安倍晋三政権時の2007年、安全保障や外交上の秘密などのうち、重要項目を「特別管理秘密」とすると定めたが、その数は41万2931件(昨年末)。政府は「絞りをかけるから(特定秘密の件数は)より少なくなる」(11日、衆院特別委での森雅子特定秘密保護法案担当相の答弁)と説明している。若杉さんはこれにも疑いを持つ。「実は昨年6月、『原子力の憲法』と言われる原子力基本法が改正され、『我が国の安全保障に資する』ことも目的にする、との文言が滑り込みました。それを根拠に原発情報を丸ごと特定秘密化することが可能になった。核燃料サイクル推進派の官僚の入れ知恵ですが、事程左様に秘密が『少なくなる』保証なんて何もないんです」
隠された「不都合な真実」を明るみに出すのは、心ある公務員とメディアの共同作業のはずだ。その際、やはり厳罰化がボディーブローのように効いてくるのは避け難いとみる。「元からまともに取材に応じない官僚は『それは懲役10年もの』とか言って記者を蹴散らすだけでしょうが、このままでは話せることは話す誠実な官僚までが怖がって何も言わなくなる。僕だって正直、ビビりますよ。特定秘密は外国からもらった情報だけにすべきです」
「原発ホワイトアウト」では、電力業界の集金・政治献金システム、電力業界に飼い慣らされた政治家と官僚の姿をリアルに描いた。「法案が通れば僕も情報を得にくくなる。もう『告発』小説を書けなくなるかも……」
そうつぶやく若杉さん。晩秋の肌寒さがさらに増したように感じた。
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「これが民主主義か」=怒号飛び交う特別委―秘密保護法案、強行採決
時事通信 11月26日(火)11時43分配信
「数の横暴だ」「これが民主主義か」。特定秘密保護法案が衆院特別委員会で可決された26日午前、傍聴席からは激しい抗議の声が上がり、野党議員らが委員長席に詰め寄った。
午前9時から始まった特別委には、法案に反対する市民ら約100人が傍聴に訪れた。中には約40人しか入る余裕がなく、入れ替わり立ち替わり審議を見守った。
質疑には安倍晋三首相が出席。与党議員が「締めくくり総括と理解して質問している」などと発言すると、野党席から「していない」「それはないだろう」などとヤジが飛んだ。
午前11時10分ごろ、首相が退席。野党議員が委員長席に詰め寄り、「数の横暴だ」「将来に禍根を残す」などと激しく抗議する中、起立採決で可決された。