まじめな、お知らせ2007/09/21 17:30:04

何を隠そう、私はチェチェン・ウォッチャーたちのウォッチャーである(なんだそれ、といわないでください)。
購読しているメルマガの全文をここに転載する。どうかご一読いただきたい。リンク先へも行って、何か考えるきっかけにしてくだされば嬉しい。

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【転送歓迎】チェチェンイベント情報 2007.09.21 発行部数:1650部

いよいよ明日開催です。取材も歓迎します。

■9月22日(土) アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会
―ロシアの闇とチェチェンの平和を考える―

 昨年の10月7日、チェチェン戦争を追っていたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤさんが、モスクワの自宅アパートで暗殺されました。彼女は 1999年以来、毎月のようにチェチェンに通い、軍事侵攻で虐げられた人々についての地道な報道を重ねており、プーチン政権を厳しく批判していました。

 ポリトコフスカヤさんの死後、日本では新たに著書『ロシアン・ダイアリー 暗殺された女性記者の取材手帳』(NHK出版)が刊行されるなど、皮肉にも暗殺によって、ロシア・チェチェン問題への関心が高まっています。

 また、暗殺事件の直後の11月には、イギリスに亡命してプーチン政権を批判していた元連邦保安局(FSB)職員、A.リトビネンコ氏も暗殺されています。プーチン政権によると見られる、反対派に対する暴力は、見過ごすことはできません。平和・人権の運動や、ジャーナリズムの場でチェチェンに関わってきた私たちは、彼女の貴重な仕事を忘れず、あらためて暗殺への抗議の意を表するとともに、現在の状況を理解するための集会を開催します。

 集会では、長年チェチェンを現地取材し、ポリトコフスカヤさんにも取材している林克明さんや、最近アムネスティ・インターナショナルが発行した人権報告書の解説など、アクションの呼びかけなど、有識者の報告を伺います。

 会場では、日本語に翻訳されているポリトコフスカヤさんの全著作と、9月に刊行された林克明さんの最新刊、『プーチン政権の闇-チェチェン戦争・独裁・要人暗殺』(高文研)を販売いたします。また、遺族にあてたお見舞金を受け付けます。
 土曜昼間の開催ですので、比較的長い時間を、会場からの質問や、討論にあてたいと思います。ぜひ、ご参加ください。

 もしあなたに、アンナ・ポリトコフスカヤさんの名前を知るご友人がいたら、この案内を転送してあげてください。他のサイトでの紹介も歓迎します。どうぞよろしくお願いします。

【概要】
集会名: アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会
    ―ロシアの闇とチェチェンの平和を考える―
日時: 9月22日(土)13時30分~16時30分(開場13時00分)3時間(休憩1回)
会場: 東京都・文京区民センター2A (210名収容可)
参加費: 500円
共催: チェチェン連絡会議 市民平和基金
    チェチェンニュース編集室 ハッサン・バイエフを呼ぶ会
    社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
    日本ビジュアル・ジャーナリスト協会  後援 : DAYS JAPAN

地図 :
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_academy_shisetsu_gakusyubunka_kumincenter.html
交通: 地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園」駅徒歩5分/地下鉄三田線「春日」駅 A2出口真上・大江戸線春日徒歩1分

【内容】
 報告: 林克明(ノンフィクションライター) 「プーチン政権の闇を語る」
      川上園子(アムネスティ・インターナショナル)
          「チェチェンにおける強制失踪と正義の実現」
     岡田一男(映像作家)「リトビネンコについて」
     備考:会場からの質問用紙をもとにした討論あり
     映像:「誰がアンナを狙ったのか -ロシア 報道記者暗殺の真相-」
     司会:青山正(市民平和基金代表)

【連絡・問い合わせ先】 clc@chechennews.org (チェチェン連絡会議)

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よろしくお願いします。

コメント

_ おさか ― 2007/09/21 20:47:17

『ロシアン・ダイアリー 暗殺された女性記者の取材手帳』これ、新聞の書評に載っていたような気がします。名前に記憶がうっすらと。
チェチェン問題って、小学校を占拠して、たくさんの子どもや女性が死んだ事件に深く関わる問題でしたよね、確か(記憶違いだったらごめんなさい)。
世界のいろいろな場所でとんでもなく酷いことや悲惨が起こっていることは、知っていますがなかなか意識にのぼらせることはできません。
この本、読んでみようと思います。とりあえずそう思うことしか、今の私にはできない。ちょっと情けないですが・・・・

_ midi ― 2007/09/22 08:12:03

情けないと思うことはありません。だって、よそのことだもの。私たちには私たちが守るべきものがありますし。看過してはならないことですが、誰もが積極的に関与できるわけではないんですから。
おさかさんがおっしゃっている「小学校占拠」は、北オセチアのベスランでの事件ですね。チェチェンの武装勢力の犯行とされています(が、証拠はありません)。アンナは現場へ駆けつける途中で、何者かに毒を盛られて危うく命を落としそうになりました。
『ロシアンダイアリー』は分厚い本です。でも、アンナを知るには近道かもしれません。チェチェンを知るなら彼女の『チェチェン、やめられない戦争』、プーチンの非道を知るなら『プーチニズム』がおすすめです。

_ コマンタ ― 2007/09/22 09:49:13

集会で流される「誰がアンナを狙ったのか -ロシア 報道記者暗殺の真相-」がNHKで放送されたものなら見たことがあります。証言によると、プーチンが関わったのは確実ですね。今度郵便局のまえを通ったら、編集室に寄付してきましょう。

_ midi ― 2007/09/23 06:36:54

一般に、チェチェンの問題を語るとき、日本のメディアはロシア側の視点でしかものをいわないので気分が悪くなることが多いんです。その番組、私は見ていませんが、チェチェン側の視点で捉えられていたのでしょうか。

ご寄付の検討、ありがとうございます。
私も少額ながら、ときたまですが送金してます。ああ、でも、前回はいつだったかなあ(笑)。

私はアンナという女性に魅了されていたので、アンナあってのチェチェンへの関心だったともいえます。アンナが暗殺されたときは道しるべを失ったような気持ちになり、それ以降急速にチェチェンへの関心を失いつつあることは否めないのです。今のチェチェンのトップは親露派の馬鹿なやつだということもあり……。

でも、チェチェンをはじめ、あのカフカスあたりに伝承されている民族舞踊は素晴しいんですよ。反プーチン、反ロシアという考え方でなく、少数民族の文化を守り、家を失い学校にも行けない子どもたちを支援するという気持ちで関心をもち続けていこうと思っています。

_ ろくこ ― 2007/09/25 00:15:21

おかげでいろいろと勉強になります
パナソニックのビデオってのがなんともいえないリアリティ
自分の知らないところで
いろいろなことが起こっている
ということだけでも認識しておかなくては

平和ぼけ

_ midi ― 2007/09/25 06:13:57

平和ぼけできる国の民であることは、素直に喜びたいと思う。
よくも悪くも9条のおかげではないかなと思います。
わが国はいろいろなことが破綻しているし、いろいろな面でいつまでたっても成熟しないけれど、戦争だけはせずにきたんです、この60年。アンナに思いを馳せることができるのも平和ボケのおかげ。自分ちが臨戦態勢にあったりテロや独裁者におびえるような状態だったら、よその国のもめごとに関心もっていられませんもの。

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