明日って11月20日やん(原稿締切日!という話ではない。締め切りには違いないんだけど) ― 2009/11/19 19:26:05

昨夜帰宅すると、仮面ライダー電王の主題歌CD(クライマックスジャンプがえんえんと入ってるやつ)ががんがん鳴っていた。
「なんでそんな懐メロ」
「だって眠たい……」
私の帰宅はけっして早くはなかったが、でもまだ21時を少し過ぎたところ。でもまあ、たしかに朝早く起きてたもんね。
「電王は眠気覚ましになるの?」
「ほかに思いつかへんかった……」(←というか、他にはマツケンサンバくらいしかない娘のCD)
娘の手許には数学のプリント。数学に向かうとたいてい睡魔が襲う。小学校のときも算数は眠たいといっていたので、そもそも数字や記号を受け容れない脳ミソなのであろう(笑)。数学教諭は担任だが、四六時中うるさい他の生徒に気を取られがちで娘がこっそり居眠りしているのに気づかないそうだ。気づいてないわけないでしょーが、と私は思っていたけど個人懇談のときも何も言われなかったので、やはり気づいていないようである。
いーじゃん♪いーじゃんすごいじゃん♪と鳴り続ける音を背景に、猫はあっちへうろうろ、こっちへのしのし。おもむろに、過去の問題を調べるために娘が開いたプリントの束の上によっこいしょと座る。
「こーらーあ」
猫は紙の上に座るのが好きである。ウチの猫に限ったことではないらしい。くれびさんちの猫さんも紙の上に好んで座るそうだ。
しかも「今現在」使っている紙もん、テーブルに広げている新聞や雑誌の類いの上を狙って座る。いまそこ読んでんのに!というところを足で、お尻でふさぐのである(笑)。
机の上でノートPCを開け、本を開き、左側に辞書を開く。そうして人が仕事にいそしんでいるとニャーと寄ってくる。膝に跳び乗って、断りもなく机に乗っかる。でも、猫はけっしてノートのキーボードの上を歩いたりはしない(なぜだろう?)。ノートの後ろ側の狭いところを上手に通って、傾けた私の頭のすぐそばへ来て、私の視線が落ちる原書の数行の上に前足を置き、おもむろに座る(笑)か、または、ご丁寧に今読んでいる箇所の上を上手に四本足で押さえていったあとさらに進んで辞書へ到達し、その場で座り心地を確かめ、場合によっては方向転換などして、辞書の厚みに体を預けて、寝る。
机の上には用なしになったメモや書付、見終わった資料が積んであるのに、また足許にはそれこそ古い紙の束がやたらと山をなしているのに、そういうのには目もくれないのが猫である。
ウチの猫は、来たばかりの頃、こたつで宿題をする娘の邪魔ばかりしていた。私の記憶だととくに漢字練習帳が好きだったような気がする。あるいは書写の硬筆練習帳か。大きなマス目に大きく字を書こうとすると、ぴょんとこたつに跳び乗って、そのマス目に前足を差し出し、そのまま座るのだ。四六時中知らん顔をしているのに、宿題を広げたら必ず寄ってくる。最初はノートに乗っかられるたびに相手をしていた娘も、いいかげん嫌になって「お母さあああん(涙声)」(笑)
教科書やノートを家で開くことのほとんどない娘が、居間も食卓も教材やノートをいっぱいに広げるのがテスト前の7日間である。ほんとに7日間以外は――そりゃまあ日々宿題はあるんだけど要領がいいのか短時間で済ませているので――そんなものが散らかっていることはない(散らかっていないという意味ではない)。しかし、早朝夕方深夜と部屋中が教科書副読本ノートファイルプリントetc.だらけなるのはこの7日間だけ。猫は妙にはしゃいで紙から紙へと渡り歩く。お気に入りの紙の上で座る。寝る。それはたいてい「使用中」のものたちである。なぜ気に入るのだろう。体温の痕跡を感じるのかな?
というわけで、娘はいま定期テスト前の勉強モードデイズ真っ盛り。朝は5時半に起き(だから朝練はお休み中)、放課後は各教科の補習に出て(部活も停止中)帰宅。夕食を済ませてバレエ教室へ(テスト前でもほとんど休まない)、そして帰って夕食第2ラウンド⇒入浴⇒勉強⇒就寝。
しかし昨夜のようにバレエを休んでまで勉強モードを続けると、動く食べる寝る、で成り立っている娘の体のバランスが崩れるのであろう、睡魔が襲うばかりで効率が悪いようである。加えて、数学や理科、技術家庭なんぞは睡魔製造機である。
早いものでもう11月下旬だ。このあともきっとあっという間に過ぎていくんだな。持久走大会が終わって、クリスマスが過ぎて、正月が過ぎ、節分も過ぎ、最後の定期テストも済んでバレエの発表会も済んで中学3年生になるんだな……。