年の始めから食べまくっている私たち。身体測定、どうだったかな?2010/01/07 19:02:28

『アスリートのための コアトレ 100のエクササイズ 12の処方箋』
有吉与志恵著
ベースボール・マガジン社(2006年)


今朝は七草粥をいただきました。毎年のことながら美味しい~~~(^0^)v
人につくってもらうからよけいに美味しいんだね。そう、御節、七草粥、小豆粥とお正月の郷土料理は母任せである。母がいよいよつくれなくなった時にはどういうことになるか。もちろん私にはこの味を再現する力はない。今のうちに教えてもらっておくんだぞ、さなぎ。と娘にいう私。オイオイ(笑)。でもそのほうが現実味が濃いのである、マジ。

そういったいわゆる「おばあちゃんの味」「お袋の味」みたいなモンは、料理の苦手な私には縁がないし、かといってそれらとは違うオリジナリティあふれる私の味など持ち合わせてはいない。しかし、ただただ食べまくるウチのお嬢さんの体にできるだけ寄与するものをと思って、上等の食材は使えないけど、「超・野菜偏重型」(笑)の献立に「ひたすら炭水化物」(笑。実はぎんなんさんのアドバイス)という組み合わせの工夫(工夫か?)でなんとか、大病もなく健康なコドモに成長させることができている。
ただ、お嬢さんが普通に歩いてるだけで十分という人ならよいのだが、このお嬢さんときたら走るわ踊るわと忙しい。走るほうは中距離という瞬発力も持久力も両方必要な種目で、踊るほうは柔軟性にしなやかさに跳躍力や耐久力も要求されるというシロモノである。
パワーも要るけど太らしたらイカンし、根気や図太さ、集中力といった精神力を養うのも食と関係あるにきまっているし、たくもう、今さら栄養学なんか勉強していられないのでとにかくそれっぽいレシピ本を漁ってなんとかやっている状態である。おかげさんでわが町の図書館はそういう類いの本はずらりと揃えてあって片っ端から試したのであった。

・勝つためのDr.平石のスポーツ栄養BOOK――カラダをつくる食事と栄養がわかる!!
・10代スポーツ選手の栄養と食事――勝てるカラダをつくる!
・スポーツ選手の完全食事メニュー――プロも実践400レシピ
・戦う身体をつくる アスリートの食事と栄養
・イラストでよくわかる スポーツ選手必読! 勝つための食事と栄養

他にタイトル忘れたのも入れると参照したものは軽く十冊を超える。チラ見しただけのをあわせると倍にもなろうか。このなかで購入したのは三番めの400レシピというヤツだけで、ま、やはり掲載レシピの数がモノを言いました(笑)。応用の利かない私。でも読んで面白かったのはDr.平石の本だったような気がする。平石ドクター推奨のアセロラドリンクをヒントにしたマイオリジナルスポド(スポーツドリンク)は、毎夏、愛飲してくれている。

練習が激しくなるにしたがい、ケガや痛みが多くなる。なんとか未然に防ぎたいけど残念ながらいつだって傷めてからあたふたケアする、という後手にまわっている。

・スポーツ傷害とテーピング
・コンディショニング・スポーツ傷害予防のための スポーツマッサージ

ストレッチとマッサージに関する本はそれこそ山のように借り、わかりやすいイラストになっているものは拡大コピーして壁に貼るなどいろいろしている。が、当方、腱鞘炎手首とテニス肘(笑)という病気持ちなのでマッサージは満足にしてやれない。ましてや昨今進化したテーピングテープなんぞは扱いがわからないので、本人用のガイドブックとして「スポーツ傷害とテーピング」を一冊手許に置いている。

もちろん、「スポーツ選手」以前の、健康な子どもの体力づくりや基礎トレーニングに関するものは、昔から闇雲に読み漁った。駅伝大会を目指すと決めた小5のときか、バレエ教室でポワントを履くようになった小4の終わりだったか、きっかけは忘れたけれども、残念ながら、専門家でもコーチでもないただの母親が読むに耐える書物にはなかなか出会えなかった。それらはともすれば小学校教員用、養護教諭用、体育教師用、スポーツコーチ・インストラクター用、トレーナー用、はては、プレイヤー本人用、なのであった。また、ウチのお嬢さんの環境はある意味けっして悪くなく、そうした本の面白そうなページを見せて「こんなんやってる?」と聞くとたいてい答えはイエスであった。周囲の大人たちは十分に検討してエビデンスのあるトレーニング法を用いて指導してくれているのである。

それでも何かがうまくいかなくなったときには、べつの視点からちょっかいを出して気分を紛らすことも必要だ。もはや私の役目はそのへんにしかない。たとえば手当たり次第に読んだ本のうちのどれかに「ナンバ」歩行がよいというのがあった。確か末続選手がそれでタイムを伸ばしたと書いてあった。また重力を味方にして地を這うように走るのだ、というくだりもどこかにあった。そう書いてあるからといって、だからそうしろというのではなく、そんな考え方もあるということをときどき入れ知恵することで、気持ちの切り替えの助けになったり、打開のきっかけになったりするかもしれない、と母親は自己満足するしかないのだが、それでいいんじゃないかと思っている。

個人的にたいへん面白かったのは、『最強ランナーの法則』。短距離の伊東浩司と世界マラソン金メダリストの鈴木博美夫妻の共著である。短距離・長距離の基礎トレーニング指南書だが、頂点に立った者だけが知る身体と精神の興奮が伝わってくるような、読後感のよい本であった。ウチのお嬢さんにいうと「その二人の子どもっていい《中距離》選手になるんちゃう」。足して2で割ったらそうなるな(笑)

で、暮れに読んで面白かったのが冒頭に掲げた『コアトレ』だ。著者は元短距離選手だった人で、経歴を見ると私とさほど歳は変わらない。とするとただただ練習量の大小がモノをいい、どのくらい「重い」ウエイトトレーニングをしたかで結果を問うような、そんな時代に選手だった人である。苦労や挫折のあったことだろうなあ。

「コア」とは中心軸のことなので、本書では脊柱に着目せよといっている。脊柱は人間の心棒といっていいが、ただの棒ではもちろんなく司令塔である。「体でわかる」なんていう曖昧な表現を私も好んで使うのだが、それはすなわち「掌から伝わってきたこと」「お腹にずしりと響いたこと」「胸をぐさぐさ刺されたこと」「背中がじんわり熱くなったこと」などが情報として脊柱まで達したことに他ならないのであろう。それらに対し脊柱が何らかのサインを発するのであろう。脊柱が守る脊髄は、糸のような神経を触手を伸ばすように送り出し、椎間板を通って内臓や筋肉に届かせる。実際には一方通行なのだろうが、双方向通信だと思いたい。頚椎、胸椎、腰椎、仙骨・尾骨からなる脊柱は、司令塔どうしの一大通信網をなし、身体機能を司っているのである。

これに基づいて本書では、体に不具合が起きるとき、つまり、ケガや故障にならないまでもなんだか体が硬いとか、近頃妙に張りを感じるとか、そうした場合はこの通信網がどこかで停滞していると考える。必要なのは湿布を貼ったりやたらマッサージしたり、ましてや練習を増やしたりすることではなく、脱力し脊柱をリラックスさせることである。まずは脊柱を解放し、情報の通りをよくしてやることである。抽象的な表現に終始して申し訳ないが、誌面ではそのためのエクササイズが写真つき解説で100種類紹介されている。いろいろと道具が必要だが、幸い我が家には、数年前、なぜかばあちゃんが買ったストレッチポール(円筒形ウレタン)はある。さっそく試してみよう。

……とこのように、どういうわけか、お嬢さんのためと力んで読み漁るスポーツ系の書籍は、なんだかんだいってメタボ予備軍の私の参考書と化してしまうのであった。私は別にタイムや飛距離を伸ばしたり、アラベスクを美しく決める必要はないのだが(笑)。でも、いま、かなりカラダはやばいところへ来ている(笑)と思う。
さてさて本日身体測定だったウチのお嬢さん、体重はどれだけ増えてたかな? 昨日、10時半頃にレッスンから帰ってきて、海老餅パクパク食べてたぞ~~。

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