「普天間基地ってさ、実際どうなん?」2010/05/07 17:51:42

……と、4月のある日、娘に質問された。
ごめんよー 母ちゃんはとんとわからへんねん。マジ。

でも、なんとなーくわかってることや知ってることからいうと……

米軍基地があの場所にあったからこそ生まれたものは多いと思うんだ。
アムロとかSPEEDとか(ってそういう話じゃないんだけどさ)

基地の危険度とか騒音のひどさとかは、宮古島にしか行ったことのない私にはぴんと来ないんだけど、想像するに、恐ろしいと思うよ。
伊良部島の空港で飛び立つ飛行機を間近で見たよね。
ああいうふうに、まさに頭の上ギリギリを軍用機がしょっちゅう往来する感じ。
伊良部のあの空港は住宅街から離れてたような記憶があるけど、普天間の基地は住宅街近くにあるそうなので、あの感じを住民が日常的に経験しているということなんだ。
やっぱ怖いし、うるさいだろうね。

そういうこともあるけど、何より沖縄の人たちが許し難いと思っているのが米兵の行動でしょ、たぶん。もちろん悪い人ばかりじゃないはずだけど、中には羽目外しすぎる兵隊さんもいる。過去に少女暴行事件があって、日本側でその米兵を裁けなかったから、沖縄県民の怒りが爆発した。
普天間基地の移設問題というのはこのときから論じられるようになったと思うけど、それにしても長いことかかってるって感じはするよね。

下記、ちょっと前のものだけど、いろいろ思い巡らしていて見つけたブログ。

http://ameblo.jp/oka-fko/entry-10420272917.html




娘の修学旅行先は沖縄だったのだが、そこで、地元の人たちから「誰もが基地に反対ってわけじゃないよ」という話を聞いたという。
娘なりに、新聞の報道があまりにも「県外移設の公約まずありき」「鳩山首相は嘘つき」みたいな論調になっていることに違和感を覚えたのだ。


安保条約が生きている以上、国内の米軍基地を無くすことは不可能だ。どこかが引き受けなければならない。どうせどこかが引き受けないといけないなら、今あるものを上手に使ってやり繰りするのがいちばん賢い方法のはず。新しく基地や滑走路を建設なんて(こっちが費用もつのにさ)非現実的なんだ、本当は。それでもその非現実的なネタをたまには振りかざさないと、誰もこの問題について考えない、というのが超楽観的国民・日本人の悲しいところだ(嬉しいところか?)

そして何より、日本は米国なしには存続できない。
私はアメリカ嫌いだが、米国に守られて日本が在るという事実は、悔しいけど、虫唾が走るほど嫌だけれど、受け容れないとしゃあないと思っている。子が親を選べないように。しゃあないやん、こういう星のもとに生まれたんやさかい。

世間はなんのかのと騒がしいけど、私は鳩山さん(と小沢さん。ついでに前原君)に頑張ってほしいと思っているので、この問題で「言った言わない」のレベルでいじめるのはやめようよ、といいたい。公約うんぬんというけど、過去50年以上自民党がやってきた数々の悪行三昧に比べたら幼稚園児の悪戯みたいなもんやん。公約守ることだけがすべて素晴しい結果につながるわけでもなかろうに。

米軍基地のない日本の国土実現にはあと100年くらいかかるだろう。100年後に日本が米国の傘を必要としない強い国になっている、という意味ではなく、世界の勢力図が変わって、日本から米軍基地は撤退、でもその代わり中国軍基地がびっしり、ということになっちゃってるかも。
それでもたぶん、日本人のメンタリティというのは大きくは変わっていないんじゃないかと思う。今と同じように、反対と言ったり必要と言ったり。
で、これこそが日本の強みだと思うんだけど、どう? いつも目の上のたんこぶを鬱陶しいと言いつつもそのたんこぶがなかったらいざというときの言い訳も申し開きもできないから、ぶつくさ言いながらたんこぶをたんこぶのままキープしておくほうが得策、そのたんこぶのオーナーが誰かなんて二の次よ、て感じ。
いいじゃないのさ、それで。

コメント

_ おさか ― 2010/05/07 23:43:17

はー、怒涛のようなGWがやっと終わりやした…。
さてブログめぐりでもしよ。

って、

ちょーこさん
普天間問題ときましたか。
私も詳しいわけではないですが、言っちゃいますよ。
(なんか政治ネタばかりに食いついているようですが、偶然です 笑)

個人的には、鳩山さんはただのええかっこしいの宇宙人だと思います。
ほとんど報じられていませんが、普天間の辺野古移転は日・米・沖縄の三者が合意、環境アセスメントさえ終われば終了というところまで来ていたらしいです。
それを鳩山さんが「沖縄の人の思いを大事にしなければならない。最低でも県外」と発言したため、沖縄・名護市で反対派の市長が当選してしまった。この時点で辺野古移転は暗礁に乗り上げました。友愛に満ちたかるーい一言が、14年もかけた奇跡の合意(とアメリカでは言われていた)をぶっ壊し、修復不可能なところまでこじれさせたわけです。そのあとの経緯は報道されてましたね。3月末までに決めると言いながら、法律で決まってるわけじゃないと先送り、5月末までにアメリカと地元両方の合意をとる、と国会で発言していながら、このていたらく。そりゃ沖縄県民も、徳之島の人も怒るわ。

自民党は確かにダメな部分も多いですが、すくなくとも国の根幹に関わるところは常識的にやってたと、今になって私も気づきました。そこが民主政権の功績ですかね(苦笑)。

そして私もアメリカは好きではないですが、
>国軍基地がびっしり
これ、背中がゾっとしたんですが。(怖すぎて全部コピペできません)マジでそう思います???
アメリカの方が一万倍マシだと思いますが。

_ midi ― 2010/05/08 11:40:28

きゃ、こっちに先にコメントくださってたんですね。ありがとう!
ポッポマウンテンちゃまが「宇宙人」みたいって、鈴木晶さんも書いてらしたです(笑)私には老けた幼稚園児に見える(笑)でも頑張ってほしいの。

政権は、ときに交代しなくちゃダメってことですよ。
自民党の悪行三昧と書きましたがそんなの一部のスカポンタンの仕業であって、社会システムは、自民党の功績とは口が裂けてもいいたくないけど優秀な官僚たちと政治家たちがつくりあげてきたものには違いないですしね、でも水も取り替えんと腐るしね。腐ってきましたやん実際、いろいろ。自民党だけに取り替えさせてたら、スッキリきれいにはならんということで。
私なんか不本意ながらずっと某弱小政党に投票してるんですよ。仮に当選しなくても、票がこれだけ割れました、という結果が当選したほうの襟を正すはずと信じてね。でもなあ。

ま、いいや。

『選択』の5月号で、パッカードさんという米日財団理事長というかた(何者なのか全然わかりませんが)が言ってますが、「これだけ地元の反対が表面化した以上、辺野古案はもはや現実的ではないばかりか、民主主義的にも良案とは言えなくなってしまった。(中略)ほとんどの人は基地はあってほしくないと答えるに違いない。(中略)国民の本質はNIMBY(ニンビー)である。Not In My Back Yardの略で(中略)」「もともと沖縄県民は矛盾した考えをもっており(中略)問題をすぐに終わらせたくない(中略)」「一つの問題は、八千人もの海兵隊が活動を開始する不測の事態とは何かということだ。(中略)基地の構造全体を再考する余地は米国側にもある(中略)」

あちこちの国を旅したのは20年以上も前のことですが、どこへ行っても「米軍てまだ日本にいるの?なんて厚顔無恥な奴らなの。なんでいさせとくのよ、あんたたちも」なんてことを言われました。世界中から嫌われてるんですねえ、アメリカ。それはともかく、基地ゼロ、米軍完全撤退が日本人の願いですよね、ほんとうは。ちがう? 私もほんとうにそれを願っています。
でも、けっきょく撤退してもらえない、そこには米、日本、地元の三者の思惑が絡み合っている。でも、やはりたどり着くべき「奇跡の合意」は「完全撤退」であって、移転とか移設ではないはず。夢見る夢男くんのムッシュ友愛ポッポマウンテンも、「基地なき安保」を目指していたんですよね。

とはいえ、それが無理なら無理で、日本人は生きる術を知っているはずです、すでに。
そういう意味で、仮に100年かかって米軍いなくなって、代わりに侵略されて他国軍が駐留するようになっても、きっとしたたかな日本人は生きていけるよ、と書いたつもりでした。
他国軍が駐留しているということは主権国家として認められていないということです。今、米軍のプレザンスなしに日本は立ち行かない。100年後、それがチャイニーズプレザンスになっているかもしれない、という喩えを書いたんで、そっちのほうがいいなんてゆってませんよ。あたしもいやよ、そんなの。そりゃアメ兵のほうが100万倍マシよ。フントにもおお、みた、あの上海万博? 怖いっマジ怖いいいやだやだやだなんとかしてくれあの13億人をーーーー!

_ midi ― 2010/05/08 11:56:20

あ、それで、肝腎の普天間はどうすんのよ、という件は、たぶん、期日の5月末ですか、それには、「決着できませんでしたー」「あらたいへんーどうしましょー」「責任取れー」「でもまだ仕事山積みですから辞めませんわー」という感じでだらだら行くんじゃないですか。みっともないしかっこ悪いけど、べつにそれでええやんと思っている私。

_ おさか ― 2010/05/08 22:17:46

こんばんはー♪

いやー、自国の領土周辺の事情をまったく知らない総理というのは問題あり過ぎでしょう。理想云々以前の問題ですよ。
ぽっぽ及び民主政権の言ってることやってること、60~70年代の学生運動のノリですね。理想に燃えてたはずの学生たちは金に困ると、革命を遂行するためと称して強盗や窃盗、暴行や殺人まで正当化した。今の政権の遵法精神の無さかげんをみてると同じ種類の危うさを感じます。「自分の思い」のためなら一切の逡巡なくルールや約束を破る、これは伝統的な日本人のメンタリティとは大きくかけ離れてます。

現実感覚の一切ない理想論は非常に愚かであり、危険だと、歴史が証明してるじゃないですか。私はとてもぽっぽ含め現政権を受け入れる気にはなりませんね。「数がすくなくても自分の考えを持ち政治の世界で発信する」政党じゃない、選挙で多数を取るためにだけ動いてるようにしかみえないです。

_ midi ― 2010/05/09 09:18:13

おはようございます〜
まったく連休中も昨日も今日も朝早くから練習だ試合だって、ったく母ちゃんはまったく休めないぢゃないかっ

学生運動のノリかあー。そりゃいかん。
ま、いまの与党は何言われてもしかたありませんねえ。嬉しくって舞い上がって、さあ仕事しなくちゃと足元みたら僕何も知らなかったよぉ、という感じですもんね。
しょうがありませんよ。そもそも元自民党というか「亜」自民党ですし、加えて行く場所のない人、元いたとこから外された人、そういう人たちが出たり入ったりしてるとこだし。

>選挙で多数を取るためにだけ動いてるようにしかみえないです。

それは現政権党だけでなくどちらの党もそうではないでしょうか?
選挙でいかに数をとるかが日本の政治の伝統だとかつての政権党のみなさんもおっしゃっていたような。古い記憶なので忘れたけど。

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