Tien, ma petite chérie, tu aimes beaucoup du poisson comme ça? ― 2011/02/04 00:18:54
節分にはいつもイワシをいただく。シンプルに焼き魚で。その仕度のときからウチの愛猫はにおいを嗅ぎつけ、母の側から離れなかったらしい。私も娘も帰宅が10時頃なので、イワシはその時刻になってやっと食卓に上ったが、待ってましたとばかりに猫さまもワンジャンプでテーブルにスタンバイ。定刻に与えられるドライフード以外の食べ物にはけっしてありつけないのに、おいしそうな匂いがするや果敢に追跡するウチの猫さま。しょっちゅう焼き魚が食卓に並ぶ我が家、そのたびに、鯖にしろ鮭にしろ、鼻をひくつかせて寄ってきて離れないのは同じだが、今日は執拗さが違った(笑)。なぜだろう、猫さまにとってイワシは格別の御馳走なのか? もともと猫の始祖は砂漠の生き物だったというが、ほんとうなのかな。砂漠の生き物に魚を好むDNAが受け継がれるだろうか。それに、ウチの猫さまに与えているダイエットフードも療法食もチキン味である。両方とも大好きで、いつも食餌はぺろりと平らげるが、焼き魚の日はもううろうろにゃーにゃーと台所から立ち去らず人にまとわりつきっぱなしで落ち着かない。どこの猫もこんなに魚が好きなのかな? いつも、ちょっかい出すと嫌がって離れるくせに、今日は私の皿の横に座って私の手と箸と口元に鼻をすり寄せて「アンタ何食べてんのよ、アタシにもよこしなさいよ」といわんばかりである。ダメよアンタにはドクターストップかかってんだからね。だけど甘い甘い飼い主の私は、愛猫の可愛さに負けて、焼けてカリカリのイワシのしっぽをちぎってそのかけらを与えてしまった。嬉しそうにひくひく言いながら顔じゅう動かして食べる猫さま。ああ、なんて可愛いのだろう。こんな時、ふと、ああこの世にこの子以上に可愛い存在があるだろうか、などと自分の立場と娘の存在を忘れて本気でつぶやく(心の中で)。
そうはゆーてても、例の恵方巻きを食べ終え、食卓からイワシも消え、台所もきれいに片付くと、もう私たちにも何にも用のない猫さまは、ひとしきり食後のエクササイズで走り回ったのち、戸棚の上の寝床に就かれるのである。Ma petite chérie、おやすみ。
コメント
_ 儚い預言者 ― 2011/02/05 10:46:37
_ midi ― 2011/02/07 19:50:22
いつもコメントありがとうございます m(_ _)m
超可愛く姫にすり寄り、愛玩してもらうぞよ。名付けてそれは愛の愛たる愛猫愛玩プレイぞよ。
でもひとつだけ気になることが。ご褒美が鰯の黒焦げの尻尾の欠片だということぞよ。
宇宙は愛だらけ、猫も愛だらけぞよ。