大丈夫じゃニャい?(ニャンてこった! その3)2007/01/30 16:01:53

猫の膀胱炎、続報。

いただいた10日分の薬を飲みきって、すっきりさっぱりなトイレライフを謳歌していたように見えた我が家の猫は、2、3日経つとまたそわそわと頻繁なトイレ通いを始めた。治りきっていないのか、「癖」になりつつあるのか、いずれにしても検尿して獣医院に届けないといけないので、ついでに猫も連れていって再診してもらうことにした。

初診時にもらった検尿用の用具は「ウロチェッカー」という名がついている。細い棒の先に平たいスポンジがついていて、採尿の際はそのスポンジにおしっこをシュッとしみ込ませる。
シュッとしみ込ませるためには、猫トイレの紙砂をいったん撤去して、トイレの底に尿がたまるようにしなくてはならない。

「ったく面倒だニャー」
「だからダジャレはもういいって」
「おおおっよく吸いますニャーこのスポンジ!」
「実況しなくていいって」

なんつう会話を母娘でしながら、嫌がる猫をキャリーに入れ、車で獣医院へ。
初診で対応してくれた女性獣医さんではなく、今度は院長、男性だった。江口洋介ふう。
(※ふだん猫がお世話になっている近所のペットクリニックの院長は、保阪尚希ふうである)
(※たびたびお目にかからなければならない人びとが比較的美形もしくは美形とまではいかなくとも好印象であるということは、大変重要である)

尿検査の結果の説明を、書面とPCに映し出された顕微鏡写真と院長の顔の3か所に視線を移動させながら聴く。
やはり、微量の血液が混じっているらしい。
「まだすっきり治ってないですね。女の子だから癖になる可能性はありますが、今はまだ若いので、注意してあげれば大事には至りませんよ」
私は、ウンチが軟らかくなったことと、一度食餌の後に吐いたことを詳しく伝え、餌に問題がないかどうか念を押した。

というのも、これまでうちの猫は用意した餌を好き嫌いもいわず何でもかんでもがつがつ食べていたが、初診時に聞いた話ではその餌の内容があまりよくなく、診察後、餌を変えていたからである。

膀胱炎の主たる原因のひとつに「サカナの摂り過ぎ」があるらしい。マグネシウムの過剰摂取につながり、尿路に悪さをするという。ドライフード(すでにダイエット用フードである!)の上に鰹節や小魚をトッピングして与えていた私たちはおおいに思い当たるフシがあって即やめた。
その後は初診時にサンプルとして大量にもらった「下部尿路疾患療法食」とかなんとかいうのと従来のフードを混ぜている。

しかし、ネットでいろいろナビしていると、そうしたドライフード自体もよくないと書いてあったりして、もう、何がなんだか。
こういうときに、獣医がきっぱりと自信たっぷりに「大丈夫」と断言してくれると(しかもイケメンな獣医がイケメンな表情で言ってくれると……なんでだ、とつっこまないでね)安心するのだが。
江口洋介ふう院長は、
「うーんそうですねえ……もう少し様子見て、必要ならこちらで直接採尿してレントゲンも撮りましょうね」
と明るい「あんちゃん」ふうの(古いか?実は予告CMでしか観ていない『ひとつ屋根の下』なのだが)表情ながら、私を安心させてはくれなかった。

軟便にならないように抗生物質の種類は変更してもらったので、トイレ掃除に苦労はしなくて済んでいる。

待合室で隣に座ったおばちゃんは、つやつやした毛並みの美しい黒猫を抱きかかえて「マリンちゃんはね、17歳6ヶ月なの。夏に腎不全をおこしてね。それからたびたび点滴に来てますの」といい、「膀胱炎?マリンちゃんもしょっちゅうなったわねえ」などともいっていた。

うちの子にもそんな晩年が待っているのか。
私には想像できない。うちの子が17歳になるのは16年後。
母は86歳、娘は26歳(!)、私は5●歳!
いや、それはいいんだけど。

たびたび検尿するのも嫌だし、診察のたびに5~6000円取られてたら破産する。
なにより慢性化しちゃうのはかわいそうだ。
膀胱炎の主たる原因のひとつ(「主たる原因」ってのが多くないか?)に、急激なストレスがあるという。
おみゃーはいったい何にそんなにストレスを感じたのかニャー?
ニャンとかいってくれニャいかニャー……。

コメント

_ mukamuka72002 ― 2007/01/31 09:46:06

 おっと、4●歳と隠していたのにこの記事でS39/5生の僕と同級生
かひとつ上のお姉さんであるか明確にしてしまいましたね。しっかりして
いる様でいて、けっこううっかり屋さんであるとみた。でも、猫って世話
のかかる生き物なんですね、僕の実家は40年近く犬を飼っていますが、
病気になって医者の世話になったのは一匹だけでした。みんな元気で天寿
を全うしました。世話がかかるのに愛想がない、ちょこがまた可愛いんで
ちょうね。

_ ちょーこ ― 2007/01/31 10:17:17

mukaさん、
こないだのチャットでもうばらしちゃったのさー
あたしはmukaさんと同じ年の生まれって前から知ってたのさー
なんか恥ずかしかったからいえなかったのさー

_ トゥーサ・ヴァッキーノ ― 2007/02/02 05:56:31

ボクが飼ってるウサギも最近、寄る歳波にはかてなくて、血尿だしたりしてます。
動物病院に連れていくと治療費が高いですね。
アフラックならアヒルも大丈夫みたいなので、今度、医療保険だけ入ろうかなぁと考えてます。

_ ちょーこ ― 2007/02/02 11:05:41

えっうさぎがいるの?可愛いでしょうね。でももうお年寄りなのね。
動物医療保険もあるよね。掛け金めちゃ高そうだけど。考えなくちゃいけないかも。

_ くれび ― 2007/02/02 14:59:29

ウチは膀胱炎になったことはありませんけど、メス(現在3才)のほうが真冬に夜行便で到着したとき(当時2ヶ月)すでに風邪っぽくていきなり病院通いをしました。鼻炎が残るかもと言われ2年目くらいまでは寒くなるとクシュンクシュンしてましたが、寒さ対策や空気汚染対策が効を奏したのか最近はぜんぜん平気なようでホッとしています。何か症状が癖になるかもと言われるととても切ないですね。
えさは特に脂肪分とマグネシウムの含有量に留意して選びます。療法食やダイエットフードではありませんけど。あと人間の食べ物は絶対やりません。
医療保険はウチでは健康状態と天秤にかけると今は必要ないと判断しています。(2匹いるので)保険料もバカにならず自己負担も多いですしね。

_ ちょーこ ― 2007/02/02 18:12:02

くれびさん
おおお、なんだか「猫飼いのプロ」から助言をいただいたような気分です。
>脂肪分とマグネシウムの含有量に留意して
そこまで見なくちゃいけないのね。そりゃそうですよね。いまのとこ、薦められたものしか与えていない私たち。
もうちょっと勉強しなくちゃいけませんね。

夜行便で到着したということは純血種を買われたのですね。もしかしてロシアンブルーではないですか?

うちのはもらい猫なんですけど、くれた人が「アメショー半分っすよ!」と掘り出し物を薦めるフリマ出品者みたいなノリだったのが思い出されます。

_ くれび ― 2007/02/02 20:23:06

すみません、偉そうなことを書きました。
老婆心ではなく病院通いの大変さに共感してのコメントでした。病気の動物を前に金も手間も惜しむわけにいきませんからね。
夜行便で来たネコはスコティッシュ・フォールドで、ついでに言うとほぼ同じ頃(こっちは車に乗って)ウチに来たもう一匹はアビシニアン(オス)です。同い年の二匹はとても仲良くやってくれていて助かります。

_ トゥーサ・ヴァッキーノ ― 2007/02/06 06:22:31

子供の頃、猫を飼ってまして、名前はカルピスでした。
使いこまれたモップみたあに汚い捨て猫だったんですが、洗ってやったらきれいなシャム猫になりました。
寒がりで、ストーブの前にじっと居座ってたら、腹の毛が焼けてジリジリになってしまいました。
ボクの母によく叱られて鼻を叩かれてました。
ボクには、友達があまりいなかったので、いい遊び相手が出来たと両親は喜んでいました。
花見にカルピスと出掛けたら、それっきり戻って来ませんでした。
そんなことをふと思い出してしまいました。

_ ちょーこ ― 2007/02/06 10:04:34

ヴァッキーさん
カルピス、可愛かったんでしょうね。猫は束縛されない動物なんですよね。きっと自由奔放な猫ライフを全うしたと思いますよ。
私は今更ですが、猫のこと、ちゃんと勉強しようと思ってます。

_ きのめ ― 2007/02/06 17:50:28

最近、猫嫌いにもかかわらず、猫の生態やら伝説やらいろいろ調べています。たいへんおもしろいです。
もう少ししたら書き始めます。

_ ちょーこ ― 2007/02/07 11:23:13

猫嫌い、だったのですか。知りませんでした。お好きかと。うちの母も猫嫌いでしたが、今はうちの猫なしでは生きていけません。
『ルドルフとイッパイアッテナ』読みましたか?

_ きのめ ― 2007/02/07 12:55:09

子供のころから、猫って、真夜中でも黙ーって、何か考えているようで、人がみてる世界とは違う何かを同時に見ているのでは、と思っています。
要するに自分のこころの中を覗き込まれるようで、猫嫌い。
猫の会議、とか猫の王とか洋の東西を問わず、猫の固有の世界があるのだというのがわかりました。(by「猫の王」)
でも最近の猫は、ペット化して自分が人間のペットだと自覚までするようになった気がします。人間に迎合して猫の尊厳を捨てるな~!異界を覗く神聖なものでいてくれ~!
『ルドルフとイッパイアッテナ』は読んでません。今度探して読むことにします。

_ mukamuka72002 ― 2007/02/07 19:24:27

地球を侵略に来た宇宙人が、この星を観察した結果、猫が地球の支配者だ、と知り猫族系の宇宙人は侵略を遠慮して引き返した、と云う小説を読んだ記憶があります。
ありましたよね? ありましたでしょ? ありましだしょー!
……と、無理矢理会話に参加する。

_ きのめ ― 2007/02/07 20:55:12

星新一のショートショートですね。

_ トゥーサ・ヴァッキーノ ― 2007/02/07 22:26:50

猫が主人公の本で「我輩~」以外で、読んだっていうと、中学の頃、夢枕獏がコバルト文庫に書いてたヤツ、なんだっけなぁ…「オルオラネ」って猫が主人公だったと思うんですが。
と、会話にボクもそれとなく入ってみる。

_ 儚い預言者 ― 2007/02/07 23:44:20

 はじめまして、って嘘のような本当、コメントでーーちゅ。
 猫はきっと星からきているのでしょう。見つめるのは、見極めるのは、人間の夢。その瞳に見つめられると私はいつも宇宙へ彷徨います。
 あなたは何処から来たのって、腰を引きながら、自分の本性を見つめられているようで、それでいて、魅入られてしまい、視線を外せません。
 宇宙には多分猫族の宇宙人がいると思います。多分剣士です。するどい眼光で幻を切り裂いているのでしょう。光の戦士。

_ ちょーこ ― 2007/02/08 10:56:32

儚い預言者様、いらっしゃいませ。ようこそでございます。むさくるしいところですが、どうぞどうぞ。
ちょっと、きのめさん、そこぱぱっと掃いてくださいよッ
mukaぴょん、拭き掃除した?早く早く。
ヴァッキーちゃん、お茶入れて!
猫ちゃんは戸棚の上にいなさいよ、おりこうさんだから。預言者様引っ掻いちゃダメよ。

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