今年も、もう半分過ぎてしまったのね2010/07/06 19:28:14


……って、今頃気づいたんですか、て感じよね。でも、半分過ぎたなんてあんまりよ。あと半年の間に好転するかなあ。いい年になりますようになりますようになりますようにってあんなに祈願したのになあ。そりゃ、いいこともあるけどマイナス要素多すぎ。うう、人生最悪の稼ぎかもしれないよ、今年(笑)。新卒のときのほうが残業手当きっちり付いたから手取り多かったよ(泣)。去年もひどかったけど今年はなおひどい。全額まともにもらっても超安月給なのにぃ……先送りしないでよねっ
ぼやくのはやめて、数少ない貴重ないいことをご紹介♪

愛するドーニャを亡くして悲嘆する私に日頃お世話になっているMさんが救いの合いの手をさしのべてくださった。あ、合いの手じゃなくて愛の手。
あ、もうひとつ、愛するドーニャというのは先日他界した金魚である(笑。何よ、文句ある?)。

愛の手というのは、なんと、金魚。
新しい金魚をいただいたのである!!

先週、どーんと大きな箱が届いた。
Mさんから、「金魚送りましたしね」の一報を受けていたので、届くことはわかっていたが、箱の巨大さに仰天。
わくわくわく、おっかなびっくり、どきどきどき。
箱を開けると、そこにはなんと超巨大な金魚が!!!

入ってたはずはなく。
酸素でぱんぱんに袋を膨らましてあっただけだったのだが。
それでもそのぱんぱんの袋の中に、なんと15匹もの美しい高級魚が泳いでいた。
Mさんにメール。「15匹もいました」。
Re:「えっ……」
ウチに金魚を送ってくださった金魚屋さんは、Mさんの伯父さまである。Mさんは数の指定はされなかったようである(笑)
「伯父はプロです。金魚たちもハイクォリティですよ」
プロの金魚屋……なんとかっこいい響きであろうか。

夏祭りの夜店の金魚すくいでゲットしたワキンしか、ウチにはいたことはない。もちろん、ペットショップやフィッシュショップになんぞ足を運んだことはない。飼育マニュアルとして1冊、金魚の飼い方云々なるよくできた本を所有しているが、その本のカラーページにいくつかの珍しい金魚の写真が載っている。ワキン以外の金魚はそれでしか見たことがなかった。

ほとんどがリュウキンという種類のようである。
ごく一部の超愛好家または通(つう)にしか飼えないといわれるランチュウもいる。
ランチュウは背びれのないのが特徴で、ちょっぴり、ずんぐりむっくり体型。泳いでいるというよりも、提灯が横になって揺れてるといったほうがぴったりだ。

我が家には大小あわせて10個以上バケツがある。しかし、折悪しく、史上最悪の雨漏り状態のせいで、バケツはもちろん、ネスカフェの広口空き瓶や花瓶も動員していた。何が折悪しくか、というと、高級金魚さまたちの行き場所がないのである。
ドーニャ亡き後の水槽には、ドーニャより先輩格のキンスキーという名の金魚(何よ、文句ある?)というより鮒やんか、って感じのよく育った大きなワキンと、ここ5、6年ウチにいる小さなワキンが2匹いる。水槽は小さくないが、長年彼らは4匹家族だったので、おそらく数匹増えてもストレスに感じるはずだ。まして、平民の彼らの家にいきなり貴族階級高級金魚さま15匹、はキツイに違いない。もうひとつ、小さな小さな水槽に、タニシがいる。タニシはもともと川でたくさん捕獲してきて、金魚のいる水槽に入れていたのだが、ある年の春、水換えのために金魚たちとは別のバケツに入れておいたら、その間に子どもタニシがいっぱい生まれた。たぶん毎年子どもタニシは生まれていたのだろうが、おそらく金魚の、そして親の餌食になっていたのだ。生まれた赤子をしばらくそのままにして親から引き離しておいたら、無事に何とか数匹が大きくなった。なったので、再び親と一緒にしたが、この機会に金魚とは離して飼い始めたのだった。タニシの水槽は小さいが、小型の金魚なら大丈夫かな。しかし、もはや今は、我が家生まれのいわば「温室育ち」タニシちゃんたちだけになっている。外敵を経験したことのない彼らに、貴族階級高級金魚さまの気まぐれな意地悪がよくない影響を与えないとも限らない。だからこの水槽にも、ざくざく入れるわけにはいかない。

とにかく袋を開けよう。とりあえず1個だけ空いているバケツがあったのでそこにざばあっどどどっと入れ……てはいけないので、一匹ずつひしゃくで掬い、移した。すでに長旅を経た貴族階級高級金魚さまたちはお疲れのご様子で、袋に入っていた水も濁っている。うう、ごめんよ。雨さえ降らなければいいんだけど、と私は頭の中で天井から滴る雫の数と並べたバケツのレイアウトを計算する。汲み置き水用のバケツも要るし。


しかしその晩、私自身の帰宅が遅かったので、続きは明日、ということにした。
それがいけなかった。
いちばん小さな金魚姫が、翌朝早くも浮いてしまわれた。アーメン。


慌しい朝、雨漏り現場をバケツ節約型レイアウトに変えて、とりあえず二つに分ける。とはいっても、水は24時間汲み置かないと金魚を入れられないので、この日の朝にはまだ使えず夜まで待っててねと声をかけて出かける。エアポンプの予備がなく、キンスキーたちの水槽から一つ引っ張り出してバケツに入れておいたが、2個目のバケツはポンプなし。そのことがちょっぴり気がかりであったが。

果たして帰宅すると、ポンプを入れなかったバケツの中で、2匹の殿様がご臨終……。ナムアミダブツ。
うかつだったが、この殿様たちは例の超珍重種のランチュウさまたちであった。ランチュウなんて、こんな機会でもなかったら生涯お目にかかることはなかったであろう。たいへん惜しく、もったいないことをしてしまった。ほんとうにごめんなさい。短い間だったけど殿様たちに会えて、幸せでござった。


水槽をもう一つ買うしかないなあ。しかし12匹全員を入れられるような大型はとても置けない。置けないし、水換えのことを自分の体力に照らして考えると、大きい水槽は扱いがたいへんだ。現在ある水槽と同じ大きさのをもう一つ買おう。しかしそこにだって5~6匹が限界だろう。賭けだが、キンスキー家とタニシ家に少しずつ入っていただいた。けんかするなよ。意地悪するなよ。魚介類みな兄弟。

やっと買い物に行ける日曜日!
娘と私はホームセンターへ自転車を駆った。頃合いのお買い得な「金魚飼育セット」を発見し、迷わず購入。底砂と、エアポンプのフィルターの予備も買い、ついでに蛙のミドリの餌も買い、自転車の前籠に入りきらない水槽を手で押さえながら帰路を疾走。
ところが容量計算しておいたはずの汲み置き水が足りない!
しかたがないので水道水を足し、翌日午後まで待っていただく。

月曜、帰宅してすぐに水槽に移す。
我が家に到着して1週間。ようやく広いところでのびのび泳いでいただけるようになった。

ご覧あれ。新しい家族が増えた。ドーニャ、君に代わってたくさんの姫や王子が来てくれて賑やかになったよ。みんなが長生きするよう、見守っててね。
newcomer

↓ この水槽はタニシ家。いちばん小さな姫君たちが3匹いらっしゃる。
タニシ家

↓ キンスキー家。手前に見えるビッグなワキンがキンちゃんである。ここに、中ぐらいの皇子たちが3匹おわします。
キンスキー家

コメント

トラックバック